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薬屋のホンネ 子育て世代へ、タミフルが手に入らない→ならば!→しかし落とし穴が!?

前回、インフルエンザの薬「タミフル」のうち、
粉薬であるドライシロップが入荷しない件について紹介しました。

ドライシロップがないなら、脱カプセル、
つまり、カプセルを手で開けて中身を粉薬として使う、
っていう裏技がありますが、
味が苦いんですよね。

じゃあ、そんな苦いの飲めない子どもはどうすればいいのか?

ご安心ください、
タミフル以外にもインフルエンザの薬はあります。

ただし、
タミフルがいろんな意味で使いやすいし、
飲ませやすい、
だからタミフルドライシロップが入荷しないのは、
子どものインフル治療にとって痛いのです。

なぜかというと、ほかのインフル薬は、

①吸入薬 →子どもは上手に吸えない
吸入口に息を吹きかけて、中の粉薬を吹き飛ばしてしまう。
さらに吸う力が弱くて、きちんと吸えない。
そもそも咳き込んでると、一切吸えない。
(きちんと吸えるのなら問題なし)

②点滴 →ベッドの空き次第
点滴は病院のベッドを占有するし、時間がかかる。
だからみんなに打つわけにはいかない。
(ベッドが空いてて、時間がかかってもいいんなら、これが確実)

な感じなのです。

タミフルドライシロップは粉薬なので、
粉が飲めたらいいわけです。
もちろん粉が苦手とか、吐き気があるから飲めないとか、
事情はいろいろあっても、
①の吸入薬よりも圧倒的に子どもに向いてます。

②の点滴は、
要するに病院が避けてるんです。
みんなに点滴打つほどベッドがないので。

で、
実は、
もうひとつゾフルーザって薬があって、
錠剤と粉薬があります。
しかも、どちらも、
「子どもが飲んでいい」と、国が認めてます。

じゃあ、ゾフルーザの粉薬でいいじゃん、
と思いがちですが、
実は隠れた落とし穴があるので、
あんまり出ないと思います。

理由は後日書きます。

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