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海外、無性に行きたい症候群に駆られた女が専門学校を留年した話③

そして帰国してからというものバイトには少し休むと言って何かを考えているフリを毎日毎日していました。正確に言うと“何か‘’を考えていたのですがずっと同じことを繰り返し考えていました。それは今すぐ留学かワーホリに行きたい、ということ。今専門学校1年生だけど絶対にこのまま進級するよりも海外に早いうちに行くほうが言語を身につけるのにはうってつけだと、そう突発的に考えていました。海外行きたい今すぐに。でもお金がないから費用を稼がなければいけない。バイトを再開しなければいけない。もっと時給の高いところで働いた方が効率がいい。でも身体は売りたくない。私にはそんなこと絶対できない。でも何かしなければいけない。こんなことをずっと考えるだけの日々をあの頃は送っていました。考えるだけで行動には何一つ起こさず。そんな自分に嫌気がさし、なにもする気になれない時期に入りました。やりたいことはやらなければ気が済まないタイプでそれが少しでも出来ないとなるともう全てどうでもよく思えてきたって感じですかね笑 本当にクソ女!

そんなこんなでとりあえずは3学期が始まり、ここで居酒屋のアルバイトを始めました。夜遅くまでできるので時給が結構良かったのですが遅くまで働いて次の日学校に行くのが遅れたり、朝全く起きれなくなって休んだり、と全てが悪循環に陥って最終的に無気力笑自分は何のために生きているんだとか考えても考えても答えの出ない疑問をずっと考えておりました。今考えたら面白いというかただのバカ!サル!いやサルに失礼って思うほど大バカでした。

そして学校行かない日々が続いた私はとうとう留年だよっていうお告げをくらったのであります。今振り返るとたかが留年なんですが当時は大問題、人生一番の失敗だと思いこんでいました。山手線を何本も見送りました。ボッーと電車が来るのを見ていました。こういう時、ああ私って映画に出てくるような人生に絶望した女みたいだなーと、客観的に自分を見ている自分がいました。

しかし、このバカみたいな失敗のおかげで本当にいろんなことを学んだ気がします。失敗は成功の元とかいろいろ言いますが本当にその通り!と自分に言い聞かせて今でもこの失敗から学んだ教訓を忘れないよう日々生活しております。

例えば睡眠時間は大事だとか、人生において、無駄なことだらけだけど、それを無駄にするか、成功の糧にするかは自分次第だとか、留年決まったわ、と父に電話で告げたら、大笑いしながら「お前は俺の娘だなー、もう1年学校行きな、学費くらい出してやるわい」と怒りもせず大きな心でバカ娘の失敗を受け入れた両親に改めて感謝する気持ちとか。。。
本当にいろんなことを学んだ気がします。そしてこの失敗を失敗で終わらせないようにに私は今日も必死に何かをやり遂げようと頑張るのです。 辛い時はいつか家族に恩返しをしたい、という気持ちが自分をさらに奮い立たせてくれます。

だから私は最後に言いたい。留年最高。


最近の若人には多分よくあるだろう、突然海外行きたい症候群。これは本当に楽しいのですがいろいろはっちゃけ過ぎて人生を踏み外すも良し!踏み外さない程度に海外行くもよし!今は海外行くべきじゃないって心にストップをかけるもよし!
学生の間は何しても本当に大人になってからの努力でカバーされると信じております。というか、私は今信じている途中です。まだ確信をもてておりませんが。確信を持てる日が来るまで私は走り続けさせて頂きます。

あちゃちゃちゃちゃ〜。