抜け出せない蛙化現象。自分の性を捉え直す。

前回の記事から随分時間が経ってしまいました・・・。
低い目標として立てた「１０記事投稿」がとてつもなく高い壁に見えてきました。
書かなきゃと思うのはやめ、書きたいときにゆるく書こうと思います・・・笑

今回は現在の自分の頭の中を整理するため、文調を変えます。
少し読みにくいかもしれません…。

只今、絶賛蛙化現象発生中。

蛙化《かえるか》現象というのは、相手が自分のことを好きだと分かったあと、それまで良いな〜と思っていた相手のことを、突然嫌いになったり、気持ち悪いと感じるようになってしまう現象。おとぎ話によくある、王子様が悪い魔女に魔法をかけられて、突然蛙になってしまう、みたいなイメージ。

なんで突然嫌いになってしまうのかわからなすぎて、相手にも申し訳ないので、自分なりの原因を考えてみる。

可能性①低すぎる自己肯定感

よく言われるのは、自己肯定感が低すぎて、こんなにダメな自分を好きになるなんて、あの人はセンスがないんじゃないかと思ってしまって、気持ち悪く見えてしまうというもの。

けど私の場合、それが根本の原因ではないように思う。
たしかに見た目に自信はないし、なんなら子どもの頃から体型にコンプレックスを持っていたし、すごく自己肯定感が低かった時期もある。けど大学時代に自分に向き合い始めて、数年経て、当時よりも確実に自分のことが好きになれていると思う。

可能性②一緒にいるうちに相手の嫌なところが見えた

これは可能性としてはある。実際に嫌だなと思うところはあった。
話がつまらない、顔が好きじゃない、お酒飲みすぎる。
けど、目についた嫌なところは、別に人として致命的なものではないし、友達であればそんなことは気にならなかったし、実際それまでも気になっていなかった。

恋愛関係が介在したことで、「気持ち悪さ」が発生してるのかなと思う。

可能性③恋愛として好かれるのが無理

これな気がする。
恋愛感情で好かれたことに対する拒絶反応で、別れる口実を探すために、相手の嫌なところばかり見てしまっているのかもしれない。

最近読んだ漫画にしっくりくる部分があった。

恋愛感情のない世界で恋愛をする女の子の話　/　ヤチナツ

恋愛のない世界では、レンアイは特定の人を独り占めして縛りつけ、他人に嫉妬したり、争いの元になる、怖い思想とされている。

「みんな平和に暮らしてるのにそんな人が近くにいたらちょっとイヤっていうか…怖くない？」
このセリフにしっくりきた。

こう言った主人公の友人は、恋愛感情を持たない。
人を好きになることが分からないから、そのよく分からないことを自分に向けられることが分からないのだと思う。

私自身の話に戻すと、安全志向で危機回避を重要視する性格なので、付き合うことになる時点で、ある程度この人は私に危害を加えないだろう、と思えている。

けれど、恋愛的に好きとなると、その感情がいつまで続くかも分からないし、愛情が嫉妬に変わったら人が変わってしまうかもしれないという不安がいつまでも付き纏うのかもしれない。

現実には、相手と付き合い続けて嫌いになられても、危害を加えられることなんてないのかもしれないけど、自分自身が恋愛感情、ひいては恋愛感情のうつりかわりで人がどう変わるのかを、身をもって体感していないから、「好き」な状態にある相手が突然未知の存在になっているのかも。

というか私は人を好きになったことはあるのか？

すごくハッとした。ないのかもしれない。

この人のためならなんでもできる！なんて思った試しはない。

優しくしてくれる、かっこいい、良いなと思うことはあるし、相手と近づけて舞い上がることもあったけど、今思うとそれはアイドルに対する好き（憧れ）に近かったのかもしれない。

私は人を恋愛的に好きにはなれないのかもしれない。

そこで思い浮かんだのは、アセクシュアル。

LGBTQの一種で、「他者に対して性的欲求・恋愛感情を抱かないセクシュアリティ」のこと。
▽参考：アセクシュアル（エイセクシュアル）とは？【恋愛はしない？】

※後述2023/8/18
アセクシュアルとは人によって、定義する範囲がことなるようですが、
性愛（=sexual）がない（=否定の接頭語"A"）ことを指し、
性的な関係を持たないに限定した意味で使われることが一般的なようです。

性行為を前提として恋愛関係を理解できないと感じたり、
他人の「恋バナ」に興味が持てなかったりする傾向があるようだ。

けれども私の場合、恋愛感情はよく分からないけど、以前は恋バナは好きで人の話をよく聞いていたし、他人に対してセクシーと思うことはあるので性的欲求がないわけではなさそう。

次に知ったのが、アロマンティック。

「他者との性行為をしたいという欲求を持たない」のがアセクシュアルに対し、「他者と恋愛をしたいという欲求を持たない」のがアロマンティック、というのが一般的な考え方だそう。
▽参考：恋愛感情を持たない「アロマンティック」を知るための基礎知識

これが近い。すごく近い気がする。

・「恋をしているから」という理由で衝動的な行動に走ったり、上の空になってしまう人を理解できない
・恋愛対象を見つけることよりも、新しい友達に出会うことの方がワクワクする
・新しい出会いがあったときに、恋に発展する期待を抱くことはなく、刺激となる友人が増えることに対して期待を抱く

完全に共感できるわけではないけれど、しっくりくる。

けれども同時に、不安になる。

私は誰かと暮らしたい。

noteに投稿しちゃうくらいには人と暮らしたい。
https://note.com/mazumi/n/n3f9d26223b8f

「恋愛感情によって結ばれた男女二人組」を最小単位としてこの世界が構築されていることへの巨大な不安が、そっと足のつま先に触れるのだ。

朝井リョウさんの「正欲」の一節です。

人と一緒に暮らす一番簡単な方法が、恋愛感情からの結婚。

恋愛感情を持たずに結婚したい。けど同じ思いの人を探すのってすごく難しい。どうしたら良いのか分からない。今回noteを書いたのは、少しでも共感してくれる人がいないかなという理由でもある。

私の理想の結婚はこれかもしれないという漫画に出会った。

今夜すきやきだよ　/　谷口菜津子

家事は苦手だけど結婚したい、恋愛体質の「あいこ」と、
家事が好き、でも恋はいまいちピンとこない「ともこ」。
「理想の結婚相手が見つかるまでの間、とりあえず私と結婚しようよ」
正反対のアラサー女子がふたりぐらしをするお話。

こんな関係どうやったら築けるの・・・？
どうやって出会うの・・・？

恋愛感情抜きで、とりあえず私と結婚しません？

ともこほど家事が得意ではないし、あいこのように稼いでないけど、
美味しいご飯作ったり、美味しいものを買って帰ったり、
たまにベランダで燻製作ってビール飲んだり。
コーヒー淹れて、お気に入りのケーキを楽しむ。

ちょっとした幸せを一緒に楽しんで、協力して生きませんか？

・・・

毎度そうだけど、ここまで長くなってしまうと思わなかった・・・
最後までありがとうございました。