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1本脚で仁王立ち。屋外用手すりフリーRレール 【g型スタンド】開発のお話

屋外用手すり「BAUHAUS フリーRレール」は、多種多様な部材ラインナップを誇る当社の代表的なシリーズ。
手すり棒と支柱・ブラケットを現場で組合せて施工していただくシステムです。

そんなプラモデル的(?)シリーズ内のアイテムでありながら、ソレ単品で施工が終わる「g型スタンド」という商品があり、これが大変ご好評をいただいています。

g型スタンドの施工例。他のアイテムには連続せず独立。

今回は、g型スタンドがどうしてgの形になったのか、どういうところが人気のポイントなのかをお話したいと思います。


始まりは、省スペースを求めるお声から

玄関まわりのスペースは各お宅によりそれぞれ。
広ければ移動は大変ですが、手すりを設置する場所には困りません。

問題は「玄関前の段差に手すりを付けたいんだが、なにぶん狭くて」
というお悩みのほうです。

強度と構造の問題で、どれだけ短い手すりだったとしても支柱(ブラケット)は2本以上必要なのが通常。
フリーRレールのシステムでも、それは同様です。

支柱の頭を中心に回転する力が働く。クルっといっちゃいます。

でもスペースが狭すぎて支柱を2本も立てられない!というお声は多々聞こえてくる。
じゃあ当社が解決しようじゃないかということで、企画・開発がスタートしました。

シンプルに、支柱1本で済めばいいのだ

支柱2本ではなく1本で済むような構造にして、1つの完結したアイテムにしてしまえばいい。
回転力が働かないようにすればいいのです。

よし、手すり棒をくるっと曲げて、支柱の本体部分に固定しよう!

人間で例えれば
手を広げてT字にすると、手先に力を加えられたら動いてしまうけど
腰に手を当てて仁王立ちしていたら、肘や肩を押されても動きにくいですよね。

※筋肉量は関係ありません

ちょっと語弊はありますが、そういう理屈です。

φ型じゃなくてg型にした理由

さてここで、素直にシンメトリーなデザインにするなら、「φ」のような形になったと思います。

(想像図)この形状にはならなかった。雑コラですみません。

なんでわざわざ左右の縦手すり部分の長さを変えたのか?と言いますと、屋外用手すりを設置するシーンについて考えたから。

扉の前で姿勢を安定させるため、というケースもありますが
段差を上り下りするための支えとして、というケースも多いでしょう。

低い方に立ったときでも握りやすいよう、片方の縦手すりを長くして…
高い方から下りるときには、横手すり部分も必要だしね…

とかなんとか言いながら企画を進めていましたら、
「これgやん。アルファベットの小文字のg!!」
と、商品名が勢いよく決まってしまいました。

低い方に立った時、縦手すり部分が長いほうがいい。

そうして全幅わずか333mmの屋外用手すり、g型スタンドが生まれました。

選べることはいいことだ

g型スタンドには埋め込み式・ベースプレート式の2タイプをご用意。どちらにも足元をきれいに仕上げるための化粧カバーが付属しています(施工後に後付け可能)。

コア抜きでもアンカー固定でもいけます。

また、あくまでフリーRレールのシリーズですから、カラーバリエーションも同じで。支柱2色×手すり棒3色、計6タイプの中から、玄関サッシやエクステリアに調和する組合せをお選びいただけます。

カラバリは、支柱の色と手すり棒の色の掛け算ですからね。

当初はひたすら、コンパクトに支柱1本でなんとか!と企画された商品でしたが
設置場所にあわせて選べるバリエーションの豊富さも人気の秘密ではないでしょうか。

また、支柱を2本固定するのと1本だけ固定するのとでは、施工業者様の労力も違ってきます。部材を拾い出して発注する手間すらありませんし。

省スペースで省施工。
もちろん、手すりとしての使いやすさも捨ててない。
そんな商品になりました。

ぜひ機会があれば、ご検討ください。

▽埋め込み式はこちら

▽ベースプレート式はこちら
https://www.mazroc.co.jp/products_1/detail/10402931/CB_01



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