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歴史の望遠鏡

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この世の理不尽や不合理を疑問に思うこと。実は多くの場合、そこには人間の歴史がある。そこに生きた人々の怨念と情愛がある。
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2020年2月の記事一覧

260年の恨みと恩(後編)

260年の恨みと恩(後編)

 もちろん、最後の砦になった藩とは会津藩のことです。
 会津藩の祖は保科正之。姓は違いますが、彼は二代将軍秀忠の実子なんですね。一回だけ、浮気して子供ができちゃった。それが保科正之、幼名幸松。秀忠は恐妻家で正妻のお江にそのことを隠し続けます(将軍なのに、その辺のお父さんみたいなのが秀忠の魅力です)。
 しかしついにばれ、幸松はその辺にいられなくなるんですね。お江はよっぽど怖いカミさんだったんでしょ

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260年の恨みと恩(前編)

260年の恨みと恩(前編)

「役者が揃う」。ファンにとってこれほど嬉しいことはないですね。
個人的に解せないのは「スターウォーズ/ジェダイの帰還」で、あれほどの大団円にハン・ソロとチュー・バッカがミレニアム・ファルコンを操縦してないことです。
「なんで、ランドが操縦してんの!ランドはまだしも、横にひょっこり座ってる黒目がちな小男は誰だ?」
 デススター内部への突入。反乱軍でもウェッジなどエースクラスしかできない腕利きの仕事で

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過去への望遠鏡(後編)

過去への望遠鏡(後編)

宇佐八幡は私も実際にいったことありますが、でかい神社ですね。八幡(はちまん)と名前のつく神社の総本家だそうです。
祭られてるのは応神天皇、そのお母さんの神功皇后、そして比売大神の三神。
神功皇后は新羅遠征をやった人。応神天皇は15代天皇、諸説ありますが大きな古墳で有名。八幡というのはこの応神のことなんですね。
大きな古墳は大きな権力を意味するであろうという事で、応神の権力とは何だった

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