セーラームーンに心えぐられる
先日、妻がHuluでセーラームーンのアニメを見つけてなつかし〜と第1話を見ていたところ、「なにこれもっと見たい!」と横にいた7歳・5歳の娘たちの目がみるみる輝きだした。わが家のセーラームーンブームが始まった瞬間だった。
『美少女戦士セーラームーン』。1992年〜1997年に放送されていたアニメである。全46話あるが、娘たちは最近毎日こちらが止めないと一気見しそうな勢いでテレビにかじりついてこれを見ている。サブスクで全部いつでも見れてしまう時代というのも便利すぎて恐ろしい。
ちなみに全46話というのはシーズン1のことで、シーズンは全部で5つ、漫画原作ver.のアニメもシーズン3まで、他に劇場版もたくさんあった。娘たちはどこまで見るつもりなんだろうなあ……(遠い目)。
私は男兄弟の中で育ったこともありこれまでセーラームーンを見たことがなかった。プリキュアみたいな女の子ヒーローものでしょ?くらいの知識しかない。でも娘たちと一緒に何話か見てみたら意外と話がぶっ飛んでてびっくりだったので少しだけ紹介したい。
例えば、木野まこと(セーラージュピター)の恋愛回。
ええと、ツッコミが追いつかない。とりあえずレイカさんが可哀想すぎやしないか。全然セーラームーンを応援する気持ちになれない。自分たちが恋人を作りたいからって不純すぎる動機で留学を勧めるんじゃないよ。君たちが月に代わってお仕置きされなさいよ。あとレイカさん。留学に悩むのはいいけど、アフリカで“地球上の生命はどこで生まれたか”っていう研究がしたいって……それたぶんとっくの昔に解き明かされてるような気がするな。うん。
そして「失恋した彼と声が似てるから」って理由ですぐ人を好きになるまことよ。ちょっとそこに座りなさい。君の話を聞いて私はピーンときたよ。私が小学生の頃、同じクラスの和田さんから「好きないとこに声が似てて好き」って言われたのは、お前が原因だったのか!!でっかいハートのチョコレートもらったんだけど恥ずかしくて思考回路がショート寸前で友達のアパートの茂みに捨てちゃったじゃないか。ごめん和田さんと地球環境!!
こんなところで私の小学生時代の唯一のモテエピソードの真実がわかって心に微妙なダメージを負ってしまうとは思いもよらなかった。なんなんだセーラームーン。
あと、他の回では悪の組織の一員がタキシード仮面の名前をかたり月野うさぎの通う中学校のクラス全員にラブレターを送るというのもあった(悪の組織はセーラームーンの正体がわからないからたくさん送って本物をおびき寄せるという作戦)。おい、誰かタキシード仮面の心を救助するんだ。ただでさえ仮面って変態感あるのにさ。やめてあげなさいよ……。
そしてそのラブレターに『夜8時に新宿の○○デパートで待ってます』的なことが書いてたんだけど、中2の女の子を夜8時の新宿に呼ぶというのもヤバい予感しかしない。こええよ悪の組織。
まあ、そんなぶっ飛んだ話が続くと思いきや急にシリアス展開になって悲しいやら感動させられるやら、セーラームーンは女の子向けのドラゴンボールというよりは世紀末リーダー伝たけしに近いような気がする。気になる方は見てみてね。
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