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パリのマミコさんとわたし【5】

※パリのマミコさんとわたし【1】〜【4】の続きです

「あのっ、Kマート開いてましたか?」

「今日土曜日じゃない!これ見たらわかんない?」

『彼女』はキレ気味でカツカツと地下鉄の地下に続く階段を降りていく

あぁ、怖かった

しばらくそれだけしか考えられなかった

ただ、彼女に喋りかけることができただけでも御の字だ

そう思ったら、なんでキレられなきゃいけないんだ

と軽く腹が立ってきた

そのついでにお腹もすいてきて

今日はKマートで奮発して日本の食材とお菓子を大量に買って

高いキンパを買って

akiで美味しそうなあんぱんを買って

ブックオフで1€の本を5冊大人買いしてやろう

なんて思いがふつふつと湧いてきた


人間、困った時に必要なものは、美味しいものだ。と

私の中で相場が決まっているのだ

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パリに住んだ作者がパリの日常と生活を書いていく短編小説です。場所などは実在の場所です。
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