【追想シリーズ】 叶わないから恋しい??

ドイツに住んでいるとき、日本の食べ物は夢の中のもの。お豆腐、納豆、抹茶味の飴ちゃん。焙じ茶と愛しきカルピス。お醤油を少し垂らしてわさびを混ぜて、お寿司の気分。ホッとする瞬間でした。

食事という行動がうまくできずに好きでなかった時期も、時々日本の食材に惹かれることはあり、どうしてだろうと考えた。慣れ親しんだ味や思い出の優しい影響に加えて、叶わないから、というのも大きいのかしらと思った。

手に届くようになると段々と当たり前のように感じてしまうもの。当たり前と感じられる(=叶ったと言えるであろう)事実に感謝しながら、あの特別感はいつまでも覚えていたいなあと思うのです。なにごとも。


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