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「どんなに頑張ってもうまく進めない道」が教えてくれたこと。


 こんにちは。プロコーチのまゆなです。普段はコーチングの他に、大学でコーチングスキルを使った「自分らしい人生の創り方」という授業をやっています。
 この記事では、自分が精いっぱい頑張っても一向に良くならない事は、自分にとっては進むべき道ではない。そしてその意味に気づくのは、とても大切だ。ということについて、私の会社員→フリーランスとしてキャリアチェンジした実体験をベースに書こうと思います。

会社員の私は「出世=承認=成功=幸せ」だと思っていた。

 私にとっては「会社員として出世して成果を上げること」が頑張っても全然うまくいかないことでした。身を粉にして働き、ある程度の成績を出す!そしてキャリアアップを狙って転職する!が、そんな魂胆を見透かしたように会社の都合で仕事が続けられない状況に陥りまた転職。次の会社ではとてもやりがいがある仕事でしたが、人間関係で精神的な負担が大きくなり最後は体を壊し退職を余儀なくされました。小見出しに書いた「幸せの公式」への道が断たれてしまい絶望感と無価値観をいっぱいに抱えて、メイクもできず毛玉のついたニットを着て、失業者としてハローワークに行きました。その帰り道、ふと頭に浮かんだのが、

 「私、仕事は好きだけど、会社員として働くことが向いてないのかもしれない。なら、もう会社員で頑張るのやめよう。」でした。そして自分を振り返ってみると、会社員として得たかったものは「承認」だったんだと思います。出世すれば社会から認めてもらえる。そうすれば私は幸福な人間になれるに違いない・・・!と、外の世界に自分の幸福をゆだねてしまっていたのです。(そりゃ何やっても、上手くいかないなと今は思います。)

価値観をゼロリセットしたフリーランスのスタート

 会社員を辞めると同時に「出世=承認=成功=幸せ」の公式も一緒に手放すことにしました。何もかもゼロリセットし、もう一度、働くことと自分が幸せになることについてゆっくり考えよう。と、フリーランスの道を選びました。
 それから8年、日々悩むこともありましたが、信じられないほどの追い風が吹き、たくさんのシンクロや応援を頂きました。ゼロリセットしたおかげか、何もかもが新鮮に思えたし、自信のなさが謙虚でいることにもつながったのかもしれません。出会う人もどんどん代わり、ボロボロのニットを着てハロワにいった自分を思い出すと、想像もしえなかった世界にたどり着きました。会社員の頃はどんなに頑張っても逆風の中で歩みを進めるような日々だったのに、「どんな価値観をもって生きるか」によって、同じ仕事でもこうも違うのか…と思いました。

新しい価値観と共に歩むと、人生の景色が変わる

 あの時と一番違うのは「外からの承認で自分を幸せにするのではなく、自分自身で何とか幸せになろう。」という価値観を持ったことです。外からの承認がないということは、正解を自分で決めるため、とにかく不安で仕方ありませんでした。フリーランスの仕事はすべてが自己責任なので、あらゆることを「自分で決める練習」の毎日でした。ぶるぶる震えながらも、「これかな?あれかな?」と自分の経験や心の感覚を頼りに前に進むことは、辛くてもある種の楽しさもありました。子どもが積み木を少しでも高く積み上げようと、夢中で試行錯誤している感覚に近いかもしれません。

自分で決めるをやり始めると、人生の追い風が吹いてくる

 正解を探そうと夢中になっている姿は、結構無様なところもあったと思います。でもそんな姿を誰かがみてくれていました。例えばブログを書いても全然アクセス数はあがらず、もうやめちゃおうかな…と思う。そんな心折れそうなときに限って、応援や励ましのメッセージが届いたりするのです。「もうダメだ。フリーもやっていけるのかな・・・」と思うときに限って「ねぇ、うちで仕事しない?」と声がかかるのです。そんな奇跡みたいなギフトは一度や二度ではなく、何度も形を変えてやってきました。
 あぁ、外からの承認を得るために、必死に周りの顔色をうかがうとうまくいかない。けれど、自分の人生に夢中に(当時は必死に)なっていると、たとえそれが正解だとわからないことでも、運命の追い風が背中を押してくれるんだ。と確信した出来事でした。

目の前の起きるすべては、何かの意図とメッセージがある

 ハローワーク帰りの私は絶望感でいっぱいだったし、「私は会社員でいることから逃げたんだ…自分は社会不適合のできそこないだ。」と思っていました。けれど、その経験があったからこその今があるんだな、と過去の辛い経験はありがたい経験として昇華しました。

 これは会社員が向いていて、フリーランスがあっている。という表面的な話ではなくて、その経験を通して、「自分で自分の幸せを考えなさいよ」というメッセージをわからせるために起きた出来事なのだと思っています。
 私は、目の前の起きるすべては、何かしらの意図とメッセージがあると思っています。どんなことにも必要なことしか起こらない。それを受け止めるためには、自分が精いっぱい頑張っても一向に良くならない事は、自分にとっては進むべき道ではない。そしてその意味に気づくのは、とても大切だ。ということです。頑張ったことが社会的には正義だったり、普通だと言われたとしても、自分にとっては一度手放して考えてみるのもいいと思います。

 一人で考えると堂々巡りしてしまう時は、コーチングおすすめです。
mentoでは熟練の素晴らしいコーチが沢山いますし、体験もできるのでぜひのぞいてみてください。(私もここにいます。)


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