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【1025/1096】蕎麦屋でオリンピックを見ながら

近くの昭和な蕎麦屋で、味の濃いめんつゆにざるそばをつけて食べる。
天ぷらはサクサクしていなくて、ちょっとべたっとしていた。
昨日開幕したパリオリンピックの水泳競技を見ながら、そばをすすっていた。
お客さんは他にいない。
いつ来ても空いているが、長年ここで商売が成り立っているのだよなーと思って、なんだかすごいと思ってしまった。
そばの味も、天ぷらも、けっして美味いわけではないのに、なぜだか時々ここにフラッと来たくなる。
子どもはかなり気に入っていて、しょっちゅうきたがるが、しょっちゅう行くほどではない。
ほんのたまに。

蕎麦屋なのに、ラーメンやらカレーやらいろんなメニューが載っている。
新メニューと書いてあるメニュー表はボロボロでどうみても新ではない。
店の中に小さい池があって、水が流れていて、鯉がいる。
たぶん、そういうのがいいのだ。

暑くてもわもわんとした夕刻に、
ふうふう言いながら熱いうどんを食べて、
満足している人を見ながら、
こういうありふれたことを思い出す日もあるだろうなと思ったり。

オリンピックの水泳は、どの人もきれいなフォームだ。
水泳は奇抜なフォームというのはほとんどない。
でも、同じように、同じようなフォームで泳いでも、タイムに差がでるわけで。
同じ日に3回泳いで、3回目の決勝でベストを出せるように調整するんだよなー。でも途中で手を抜いたら、決勝に残れない。残れるのはたった8人。
0コンマ1秒の差を争っている人が、この日のためにどれだけの時間を費やして調整したかということを考えた。

日常のすべて調整しただろう。
日常のすべて、どれだけをととのえられたか。
それが0コンマ1秒に顕れるのではないか。

ふとそんなことを思った。

では、また。

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