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【727/1096】質問に答えない

人から受けた質問に答えられないとき、大人になると無理やり言葉をこねくりだして答える人が圧倒的に多い。
自分の経験上。自分もそうしていたし、今もたぶんうっかりするとそうする。
質問されたのだから、なんか答えないといけないと思っていて、無理やりにでも答えを言わなきゃと何か答える。
だけど、そういう場合、たいてい質問には答えていない。
質問から、ずらした答えをこねくりだしている。

子どもは素直なので、聞かれたことに答えるし、聞かれて答えられない、もしくは答えたくないときには黙る。
うちの子は、この黙るの威力がすごい。本当に小さい頃から黙る。
私が沈黙に弱かったので、子どもが黙ると、私が「こうなの?」「ああなの?」みたいにたくさん質問してしまい、よけいに黙らせたりしてしまった。
なにか言ってくれないと困る、と思っていた。

しかし、だんだんとコミュニケーションがお互いに上手になり、黙っていても、なんとなくこうか?ということが伝わってくるようになった。

今日も突然泣き出したので、おお?!となり、一瞬途方に暮れたが、しばらくして、伝わってきたことを「これこれこういうこと?」と聞いてみたらば、どんぴしゃだったらしく、さらに泣いて、でもすっきりしたらしい。

気持ちをわかってもらえるというのは、たぶん、こういう感じだろうと思った。客観的に。

相手から伝わってくるものを感じるところが抜けてしまうと、ただの言葉のやりとりになる。
言葉は便利だけど、外側の道具だ。
自分の内側から感じるものは、言葉では言い表せないもののほうが多い。
黙っていてもコミュニケーションを拒否しているとは限らず、黙っていてもつながることはできる。
しかし、人とやりとりするには、言葉は便利だから、そこを磨くとより人間らしいやりとりができるのでは?と思う。

答えたくないという大人とのやりとりも、自分がその感じるところに居続けると、相手が変わってくれることがある。
閉じていたものを開く、というか。
目の前の相手に閉じられると、まともにくらって傷つくけど、相手は相手の都合で閉じてるから仕方ないとも思う。
今日はがんばってそこに居続けるというのをやり続けていたら、2度目は質問に答えてくれた。
その答えが私にとって重要なわけではなく、相手が自分でその答えを見つけられるのが重要なのだ。
自分で見つけた答えは、自分で使える。
自分がみつけたと自信が持てる。
カウンセリングは自分で自分の答えを見つけてもらえるようにサポートするもの。
そして、質問に答えられない時にエンパワメントできる技術があることが大事。

子どもとのやり取りもそうだし、
仕事もそうだし、
コミュニケーションのベースは、感じるってことだ。
感じるの精度を上げるのは、日々の生活。
つまり、一挙手一投足。
呼吸がベース。

では、また。

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