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【827/1096】家族というシステム

カウンセリングのセッションでは、夫婦や家族とのコミュニケーションに関しての相談を受けることが多い。

家族とのコミュニケーションは、長年にわたるというものが多く、そのパターンが定着して抜け出せないということがある。
こういうとき、「家族というシステム」に着目して、そのシステムにアプローチするという手法を一昨年から本格的に学んでいて、その視点があると、今までのカウンセリングとは違った展開がうまれるなあと思っている。

家族とは自分の鏡でもあり、内在化されているものでもあり、一番身近で気づきにくいところでもある。
当たり前になりすぎているものは、「当たり前だと思い込んでいる」ということについて気づけない。
それをシステムとして見てみるというのは、近距離で見ていたものを、遠距離から見るみたいなことができ、近くに射るときには気づけなかったものに気づくということがある。

複雑そうに絡み合っているものでも、丁寧に紐解いていけば、どこかに糸口があったりする。(ない場合もあるが)
糸口があるかもしれないと思うならば、探してみるのもよいと思うし、そのとき、自分一人だと行き詰まるのが早いので、誰か第三者の目があると「なるほど!」ということも起きたりする。

家族の相談に乗っていると、もちろん相談内容は十人十色で、個別であり、その人に取ってのことなのであるが、どこか似たシステムを持っていることにも気づく。
そのシステムがどこかからかコピーされて、その家族に移植されたのだろうなと。
だからと言って、システムに当てはめて考えるということはしないが。

「相手が問題を持っている」と思っている場合、自分が変化するよりも相手に変化してほしいと思うのは共通している。
けれども、そういうとき、相手に変化してもらう前にすることは、自分が変化するということである。
そこが一番難しいところ。

私も、夫に産後に不満が満載になって、産後クライシス状態だったころ、「夫が変わってくれさえすればうまくいくのに」と思っていた。今思えばなんと傲慢なことであろうか、と思うけれど、当時は真剣にそう思っていたので、いろんな人にそう相談していた。
どうしたら夫が変わってくれるのか?と。
でも、結局のところ、自分が変わるほうが早かったし、楽なのである。
あの頃はあんなに夫に変わってほしいと思っていたが、今はもうそんなことを思うこともないし、逆に毎日感謝している。

自分が変わるのに、ものすごく役に立ったのが、呼吸と身体である。
心と身体セラピーでも、日々実感しているが、身体の感覚が変化して呼吸が深く落ち着くと、人間関係も変化する。
感情も思考も変化するから。
一瞬で起きる魔法ではないので、その感覚を更新していく作業は必要であるが、それがあるってすごいことだ。
今まで苦痛だったことが、次にそれが起きるのが楽しみに変化するってものすごい。

https://www.mayumiinaba.com/therapy-session

2024年、今までよりも、心も身体も、人間関係もよりよくしたいと思う方は、ぜひ体験してみてください。

では、また。

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