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写真で結婚式

  フォトウェディングというと、聞いた人の数だけイメージが有ると思うけど、昨年からこの単語がよく取り沙汰されるようになったので、結婚式を、何らかの理由でできない人たちがすること、みたいな感じなのかな、今は。

 先程、久しぶりに、どストライクな案件が、友人を通じて入ってきた。当事者おふたりとは、まだお会い出来てないし、お話もできてないので、この先どういう展開になるかはわからない。

 写真を撮ることが結婚式。結婚式になり得る。

 私は、そういう認識でいる。

 結婚式は規模の大小あれど、大切にしてほしいことはひとつだと思っている。形だけしっかりといわゆる結婚式だったとしても、それが感じられない式は残念だなと思う。たとえ写真さえも撮らなくても、二人の間できちんとできていればそれもまた良しだと思う。

 今の世の中、結婚しなくても昔みたいにあーだこーだ言われることは少なくなったし、肩身の狭い思いもしなくてよくなりつつある。でもあえて入籍し、共に生きていくことを選択できること。素晴らしいことだと思う。

 パートナーであるだけでなく、配偶者であるということ。法的に約束を取り交わすこと。そこに起き得る面倒を引き受ける覚悟を決めること。

 結婚式は、そのふたりの意思を、ふたりにとって大切な人たちにお披露目する場。節目、けじめをつける、感じられる機会としてあると思っている。

 それを軸として、今までにお互いを育んできた、大切なひとたちに紹介しあい、これまでの感謝と、これからもどうぞよろしく、のおもいを取り交わす、そこに幾重のドラマが紡がれ、感動的になっていく。

 だけどいちばん大切なことは、ふたりが、ふたりでいることを選んだ、その節目を感じること。だから、ふたりだけで結婚式をしたっていいんだと思う。

 きらびやかなドレスを着なくても、何枚も写真を撮らなくても、それをお互いに感じられるのであれば、いいんだと思う。


 だから私にはフォトウェディングのサンプルや、料金表の用意がない。二人の話を聞いて、いちばんふたりらしいと思ったことを提案する。写真を撮らないかもしれないし、写真だけ撮るかもしれないし、写真を撮る、になにかプラスして結婚式を手作りするかもしれないし、結婚式場を紹介するかもしれない。

 私がお手伝いできるのは、ふたりがふたりで生きていくと決めたことを、残す方法をいっしょに探すこと。そして写真というカタチに残すとなったときは、ブライダルカメラマンとして、最良のシチュエーションを提案して撮影させていただく。

 写真で残したいと、漠然とでも感じてくださっているから、きっとご縁が繋がるのだろうから、そのご縁をいただけたら、全力でふたりのカタチを探すサポートをさせていただきます。

 どんなおふたりだろう。ワクワクする。



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