N.Y.:知らない人でも会話に参加する自由な街
ニューヨークに限ったことではないですが、海外に行くと知らない人に話しかけられることって多いですよね。道を聞かれる、とかではなく、
「そのジャケット素敵ね」
「日本ダイスキ!去年行ったの」
「その先通行止めよ!気を付けて!」
とか。
基本期にはみんなポジティブな内容で話しかけてくれるので、こちらもうれしいし、こういうフランクな文化ってとても素敵だなと思います。私もしたいけど、やっぱり日本だとちょっと勇気が出ないな。お店で店員さんが声かけてくれたり、何かきっかけがあればできるけど……。
よく「ニューヨーカーは冷たい」と言われることもあるけど、まぁ、忙しい人が多いから相対的にそう思われてしまうのではないかと思います。たぶんそれは、東京とかも一緒かもしれない。急いでいる人も多いし。
しかしそんなニューヨークでも、フランクに話しかけたりする人はたくさん存在するわけです。
2015年に旅友ちゃんとニューヨークに行った時(確か数年アドベンチャー旅が続いてて「今年は街だ!ニューヨークだ!」と安直に決めた気がする)。
せっかくなのでヤンキースタジアムで野球観戦しよう(田中将大選手がヤンキース在籍してた)、ニューヨークにプロサッカーチームできたらしいから観に行こう(ピルロとかダビド・ビジャとかランパードとかが在籍してた)と、ヤンキースタジアムに向かう地下鉄での出来事。
雑音たっぷりの車内放送が流れ、(ヤンキースタジアムで野球が開催される日は常になのか、たまたまその日だけだったのかは分からないのですが)どうやらどこかの駅で乗りかえないとスタジアムにたどり着けないらしい。
「ヤンキースタジアム行くならどっかの駅で乗りかえろって言ってたね」
「どの駅で乗りかえるか聞いてた?」
「いやぁ、ちゃんと聞いてなかったなぁ」
一番大事な部分をお互い聞き逃し。久しぶりに英語の通じる街中にいるもんだから、「分からなけりゃ聞けばいい」と、いつもより注意力も散漫。
というわけで、お隣のお兄さんに聞いてみる。
「ヤンキースタジアムに行く場合、どこかの駅で乗りかえなきゃダメ?」
「あぁ、〇〇駅で乗り換えだね」
〇〇駅ってどこだろう?と車内の路線図に目を向けると、反対側から聞こえてくる女性の声。
「違うわよ!ヤンキースタジアム行くなら××駅で乗りかえよ」
「え?〇〇駅でしょ?」
「××駅だって!」
「△△駅でもいいんじゃないの?」
もう私たちの周りの皆さんが続々と参戦。いや、基本的にちゃんとアナウンスを聞いていなかった私たちが悪いんだけど、口火を切った私たちを差し置いて「〇〇駅だ」「××駅だ」のディスカッション開始。
いや、もうホントにみんな親切心からでありがたいんだけど、乗換駅につくまでにこの議論終わるかな?
結局は途中参戦してくれたおばちゃんによる「××駅」で乗りかえたのですが、なんか当事者がこんなこと言うのは本当に申し訳ないんだけど、混雑する電車でポコッと背の小さいアジア人2人を中心にした「乗換駅討論会」がおもしろくておもしろくて……。
旅友ちゃんとふたり、笑いをこらえるのに必死の車内でした。
ちなみにみなさんのお陰で無事にヤンキースタジアムにたどり着き、マー君の登板はなかったけど、本場の野球観戦を楽しみました。
野球関連の展示も堪能。
ちなみにニューヨークのプロサッカーチーム「ニューヨーク・シティFC(ヤンキースとマンUの共同出資)」のホームもヤンキースタジアム。
うっかり一番前の席を取れたので、目の前でピルロのコーナーキックを拝むことができました。
ピルロ、さすがめちゃくちゃ上手でした。
でもやっぱり、チームプレイって数人けが群を抜いて上手でも勝てないんだな、ということを実感。
私のお隣のおじさんはイタリア系らしく、本場の「カモン!ピィルゥルォ~!」を聞けたのはいい思い出。めっちゃ舌巻いてた。
そのほかのニューヨークの出来事は下記にまとまってます。
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