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台湾:私はこの国に住める

何度も行ってるのに写真がまったくない国、台湾。
必死になってメインで使用できる画像探したら、(たぶん)中秋節の頃の写真が出てきた。狛犬さんたちがおリボンちゃんでおしゃれしててかわいい。

閑話休題。

アメリカやヨーロッパ旅も経験し、もう海外旅行で負けることはないだろう(何を基準に勝ち負けを決めるのかは分からないが)、ヨーロッパのプロのスリにだって立ち向かえるぜ!と、海外旅行にもそれなりに自信がついた2000年も少し過ぎた頃に初めて訪れた台湾。タピオカミルクティーは数回飲んだ程度、小籠包は好きだけどパイナップルケーキとかよく知らなかったし(私だけ……?)、今ほど「台湾」という国が身近じゃなかった頃のオハナシ。

数年前までバックパッカーをやっていた旅友が「台湾人の友達ができたから行こう!」と誘ってくれて、初めて行った台湾は、3泊4日の女3人旅。
迎えてくれた台湾チームは、自分の彼女や友達も呼んでくれて、最終的には私たちを含めると10人近くの大所帯に。思い返すと、「士林夜市」「龍山寺」「行天宮」「九份」「淡水」と、台北近郊のメジャースポットに連れて行ってくれて、各所の名物も全部食べさせてくれた。
臭豆腐(しかも初心者にはちょっとハードルが高い焼きタイプ)まで食べさせてくれた。申し訳ないけど、マジで無理だった。
淡水に行ったとき「記念だから」と紙の切符(まだメトロも自動改札&トークンじゃなかった)を持ち帰らせてくれたり、休日のほとんどを私たちのために使ってくれた。心の底から感謝しかない。
今も相変わらずつたない英語しか話せないけれど、当時の私の英語力は今よりもっともっと低レベルで、言葉でのコミュニケーションなんて夢のまた夢でした。英語OKの旅友が楽しそうにコミュニケーションを取っている横で、「お寺、キレイ」「小籠包、大好き」程度の会話でお互いニコニコしていただけ。あと、筆談。漢字の国最高。
いまでこそ台北のランドマークタワー的な存在、台北101は工事中だったのではないかと思います(全く記憶にないので)。当時は台北の東側エリアには観光スポット的なものがほとんどなくて、足を踏み入れなかった記憶(それがいまではオシャエリア!)。

旅行中、日本人チームのみで行動するときは分かりやすい観光地をぶらぶら。中世記念堂の衛兵交代、鼎泰豊や薬膳ランチ、迪化街で乾物とお茶を物色し、新東陽でお土産を買いあさり、エステと足つぼマッサージで骨抜きにされる。お手本のような初心者コース。
そして「タピオカミルクティー、甘さ半分、常温で」だけ現地語で教えてもらえばよかった! と後悔しつつ、毎回ドリンクスタンドで指さし注文。

もう20年以上前のことなので細かいことは覚えていないのですが、今でも鮮明に覚えているくらい興奮したのは、

■とりあえず、この国なんでもオイシー!(除、臭豆腐)
■台湾の人、みんなやさっしーーーーーー!
■物価やすーーー! 服やすーーーー!
■台北の服は日本でも着れる!(香港の服は日本で着れないな、と思った)
■タピオカミルクティーもウマいが仙草入りのお茶ウメーーー! 酸梅湯ウメーーーー! 
■鼎泰豊さいこーーー! 制服のスカート短っ!
■パイナップルケーキもオイシーーーー!
■半生ジャーキーうますぎる!
■デートでも臭豆腐食べるんだ……
■臭豆腐センサーは100mくらい離れていても発動する
■夜に出歩いても必要以上に警戒しなくて大丈夫そう!素晴らしい!
■タクシーがボらない!街の人も 道を聞いたら正しい順路を教えてくれる!


総評 … 私、マジ快適にこの国住めるわ。


ジャンクフード大好き、虫もほぼ平気(ぐにゅぐにゅ系だけNG)、どこでも熟睡できる体質なので、仮にどこかの国に移住することになったとしても、それなりに生き抜ける自信はあるんです。
ただ、「快適に」暮らせるかどうかはまた別の話で、「NOと言える日本人でもすごい悔しい思いするだろうな」とか、「車の免許ないと生きていけないわ……(免許持ってない)」とか、たいていはすぐに苦労しそうな理由も同時にいくつか思いつくんです。
ただ台湾だけは、苦労想定がそんなに思い浮かばなかった。
湿度が高くてちょっと不快かも……とか、権利を主張する系の強い人は日本よりも多いかな~、とは思いますが、なぜか許せる、というか、まぁ別にいいよ、と悔しく感じなかったんですよね。暖かい気候というのも関係しているのかも。人間って不思議なもので、南国ではゆったり気質になりがちだし。台北で暮らすなら車いらないし。日本人だから歩くの苦じゃないし(台北の人って歩くの嫌いなイメージ。200%私の勝手なイメージ)。

食堂でもおばちゃんがまったく理解できない中国語で食べ方などを教えてくれたりもしますが、押しつけがましい感じは全然なし。注文時に「こやつら食べきれない」と判断したら、「おまんらそんなに食べれないから3人で2つにしとけ(超意訳)」という感じで、相手に合ったおせっかいをしてくれる。

使い古された表現だと思うけど、「昭和の日本」を体感できたのが懐かしくて嬉しかった。もちろん「トーキョーから来たの?ニホン大好き」と言ってくれる人には各国で出会うけれど、「日本を好きでいてくれる」と肌で感じたのは初めての体験で、素直に感動したし、うれしい気持ちになった。

そんなこんなで、初回の訪台でどっぷりと台湾沼に足を踏み入れてしまった私たち。
この後数年は、3か月に1回訪台するほどの台湾沼序章となる4日間でした。
ほんと楽しかったな。初台湾。
いや、初以降も毎回じゅうぶん楽しんでるけど。早く行きたいな。

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