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ペルー(11):オアシスだ!本物のオアシスだ!!!

深夜、ホテルに迎えに来てくれたドライバーのお兄ちゃん。荷物を積み込むと「これで本当に全部?忘れ物はない?」と確認後、まだ夜中だから寝てていいよ、と車を走らせる。
お言葉に甘えてぐっすり寝ていたら、到着したイカのラス・デュナス空港はまさに平屋。ドアとかないレベルの平屋。ナスカの地上絵を見るセスナしか飛ばないとはいえ、空港と名乗れるのか?と気になるレベルの平屋(失礼極まりない)。
写真も撮ったはずなのに行方不明なのが悔しい!

バラックかな、って感じの薄暗いカウンターでナスカフライトのチェックイン。
ドライバーのお兄ちゃんも手伝ってくれて、パスポートを見せたりなんなりしているなかで、ずっと気になっていた体重計(お風呂屋さんにあるどっしりタイプ)。

「OK、じゃ、全部の荷物を持った状態でその体重計に乗って」

わっつ??体重計に?乗るの??なぜ???
私の顔を見たお兄ちゃん、「セスナはバランスを取らなきゃいけないから」と補足説明をしてくれた。あぁ、そういうことか。びっくりしたよ。
しっかり体重をチェックされ、昨日のツーリストオフィスで教えてもらったように、カウンターからは「ディレイ」の一言が。
ま、1~2時間くらい待ちますよ。何もないけど!ここ!

ちなみに、イカからのナスカの地上絵フライトですが、天候が安定しないため、欠航になる日も多いらしいです。なので、時間がある場合はやっぱりナスカまで行くのが確実みたい。

待つ気満々の私たちでしたが、ドライバーのお兄ちゃんに「飛行場の外に行こう」と連れ出された先にあったのは、これから見る地上絵マップ。なるほど。予習しておけってことか。

「セスナはこのコースで飛ぶから、最初に見えるのはコレ」など、一通り説明してくれて、その後はお互い何もない飛行場(とも呼びたくないけど……)でダラダラ。
売店もないし、やることないねー。
やっぱり3時間は絶対にディレイします、って本当なんだねー。
なんてことを話しつつぼーっとしていると、お昼も近い時間(この時点ですでに2時間くらい待ってる)。
「ランチを食べに近くのオアシスに行こう」とお兄ちゃんが誘ってくれたので(そらこの空港じゃ食べるものすら買えないし)、車に乗ってすぐのオアシス、ワカチナへ連れて行ってもらうことに。
オアシス?私たちの気分盛り上げるために盛って説明してるのかな?と、うがった見方をしていた私ですが、到着して心からお兄ちゃんに謝りたい気持ちでいっぱいになりました。

なにここ!またしてもドラクエじゃん!
正直、ナスカの地上絵見れなくても後悔ないです!ってくらい感動した。

オアシスだ!ホンモノのオアシスだ!!

だって!
砂漠の真ん中に!
本当に湖があるんだもの!!

湖の周りにヤシ的な木があるのがまたドラクエよ。

映画やRPGの世界にしか存在しないと思っていたよ、こんな現実離れした世界。

そしてその湖の周囲にだけお店がある。
レストランも1~2件しかないし、湖を1周するなんて数十分もかからないような小さなエリアでしたが、もう大満足。
ここに来る人はオアシスの周囲の砂漠でサンドボードをしたりするのが定番みたい。
欧米系の人はみんなサンドボードで遊んでた。

私たちはキャッキャと遊ぶ人たちを横目に、写真を撮りまくる。
トイレの壁塗り替え中のおじさんたちもかわいかった。

トイレはバーニョ。イタリア語でもバーニョ。

ランチを食べたレストランの味は覚えていないくらい普通だったけど、ペルー旅の最後に予想外の感動スポットに来れてうれしい。

1日いたら絶対飽きるだろうけど、泊まりたいと思った場所。

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