【詩】時間とともに

大好きな人が

二度と戻って来ないという

残酷な現実を感じた瞬間

周りの景色から色が消えた

何も考えたくない⋯

呼吸することさえ

億劫に思えてしまう

私の中が空っぽで

何を見ても聞いても

どんな言葉も響かない

ゆっくりと動く時計の針を

静かに見つめていた

聞こえてくる秒針の音が

私を現実に引き戻していく

時間とともに現実を感じ

時間とともに悲しみが薄れ

時間とともに前を向ける

ただ過ぎていくだけの時間が

必要なこともある

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