もしも世界から手のぬくもりが消えたなら
コロナウイルスの感染の拡大が収まらず、
ドイツでも日に日に、人との接触が制限されていくのを感じています。
5人以上で集まることが禁止され、
子供の遊び場や公園にはバリケードが貼られ、
やむおえず外に出るときは、
1,5メートルの距離をとることが指示されています。
街のほとんどの店舗や飲食店は、閉鎖せざるをえなくなりました。
人とのコミュニケーションや仕事が、
直接のやりとりから、オンラインに移り変わり、
そこに当たり前にあった日常が、変わっていかざるをえない現実を
突きつけられています。
***
わたしは今まで7年間、マッサージという
ひとの肌に直接触れることを仕事にしてきました。
ひとの肌に触れ、身体のとどこおった部分をほぐし流すことで、
身体の痛みを和らげたり、精神を休めたり、
人間の手には、その力があると信じてきました。
コロナによって、人との接触を控えなければいけなくなった今、
今までそこに感じていた価値、
ハグや握手などのコミュニケーションを通して感じていたものとは
いったいなんだったのか、
ほんとうに世の中のためになる価値、仕事とはなんなのか、
考えています。
***
太陽は今日もあたたかくて、
空はいつもより青い気がします。
音楽はわたしたちの耳に美しく聞こえます。
今日も平和で、素敵な1日を。
あなたはあなたらしく、わたしはわたしらしく。