経営者が感じる「孤独」とは
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経営者が感じる「孤独」とは

エグゼクティブコーチの安藤真由美です。
今日は経営者が感じることの多い「孤独」感について書いてみたいと思います。

「孤独」という感覚

部下にも家族にも相談できない。

全員に情報を伝えたいが、今のタイミングでは難しい。

何か見落としがあるのではないか。

この決断が会社を、従業員を、危険に晒しはしないだろうか。

自分ひとりで出来ることには限りがある。

それでも --- 自分で決めるしかない。

「経営者は孤独なんです」

コーチングセッションのなかで、こうした言葉を伺うことがあります。

今後の成長のためにどのような布石を打つべきか。

新規投資や提携・買収、人材確保、資金調達をどう進めるべきか。

資金調達のために、資産の一部を売却すべきか。

創業時から続く事業から撤退するべきか。

コスト削減のため、従業員を減らさなくてはいけないのか。

不正や不祥事が発覚した時にどう対応すべきか。

あらゆる分野の情報を集め、未来を予想しながら判断していく。

最善をつくしたつもりでも、見落としがあるかもしれないという不安。

誰にも頼らず自分で決めるしかないという感覚。

そんなお悩みを伺うことがあります。

「孤独」な闘いには伴走者が必要

スポーツの世界ではよく、プロコーチが活躍しています。
勝利に向けて共に闘い、寄り添ってくれる存在です。

ビジネスの世界でも、プロコーチを雇う例がみられます。
特に欧米では、自己研鑽や最適な意思決定などを目的としたエグゼクティブコーチングが盛んです。

同分野の第一人者であるマーシャル・ゴールドスミス氏が、米General Electric(GE)の元CEOジェック・ウェルチ氏や米Ford Motorの元CEOアラン・ムラーリー氏などのコーチをつとめた話は有名でしょう。

彼らは、経営者という「孤独」な闘いに伴走者をつけることで、自身の可能性を広げ、より適切な意思決定を行うことを目指した訳です。

日本でも徐々にエグゼクティブコーチングが広まりつつあります。

コーチを雇っていることを開示しない方もいらっしゃるため、想像するより多くの経営者が実はコーチをつけている可能性があります。

コーチは守秘義務契約を締結するため、コーチに話した内容が口外されることはありません。

セッション時間はすべてクライアントのために用意されたものであり、クライアントの望む方向にむけて使われます。

コーチとの対話を通じてクライアントが自身の考えを言語化するなかで、思考が明瞭化され、最適な判断に辿り着くことを目指すのです。

自らエグゼクティブコーチを雇う経営者が多いという事実

スタンフォード大学経営大学院における2013年の調査「2013 Executive Coaching Survey」では、エグゼクティブコーチをつけた理由についての質問があります。対象者の78%が自らの考えでコーチを雇ったと回答しており、取締役会から勧められたとの回答もありました。

私のクライアントも自ら決断されてコーチングをスタートされた方ばかりです。
経営者あるいは管理職の方のいずれも、これまでに獲得した知見や功績に頼ることなく、更なる成長余地を探り続ける方ばかりなのです。

自利と利他のバランスを適切に維持していくために

実は、クライアントの皆さまに共通して感じられることがあります。
それは、「利他の心」をお持ちであるということです。

家族、従業員など近しい存在はもちろんのこと、取引先や債権者、株主、社会など、あらゆるステークホルダーに配慮しながら、経営判断をされています。

ただ、「利他の心」が強すぎると、ご自身が疲弊してしまう場合もあります。
頑張り過ぎてご自身が疲弊してしまうと、周囲を支援することが難しくなってしまいます。

「孤独」に堪えながら必死に頑張るのではなく、エグゼクティブコーチを上手に活用しながら、ご自身のケアもされてみてはいかがでしょうか。

自利と利他とのバランスを適切に保ち、循環の輪を広げていくことが出来たら、ご自身にとっても社会にとっても素晴らしい変化が起きるのではないかと考えています。

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エグゼクティブコーチ/コンサルタント。20年以上にわたりファンドマネージャー/アナリストとして数百社に及ぶ企業分析と投資に従事した後に独立。ブリリアントライフ代表、ジェンダー総合研究所共同代表、NPO法人ライトハウス理事。得意分野は経営・財務分析、組織論、ジェンダー論、等。