見出し画像

自分らしい人生を生きるための重要なステップ

生きづらさから抜け出し、自分らしい人生を生きるためには、重要なステップがあると私は考えています。

「マズローの5段階欲求」をご存知でしょうか(図1)。マズローの5段階欲求は、ピラミッドに見立てられ、下から生理的欲求・安全欲求・社会的欲求・承認欲求・自己実現欲求となっています。実は最近では、これらに加えて、自己超越欲求という欲求もあると言われています。

マズローの欲求段階

図1:マズローの5段階欲求

これになぞらえて、私も自分らしい人生を生きるためのステップをピラミッドで表してみました(図2)。

人生のステップ

図2:自分らしい人生を生きるためのステップ

下から、体質の改善、感情の改善、環境の改善というステップを経ることで、自分自身の土台が整います。この3つのステップは密接に関わり合っていて、1つのステップをやっただけではまた元に戻ってしまうこともよくあります。「心と体は繋がっている」ということは聴いたことがある人も多いのではないでしょうか。

WHO(世界保健機関)では、健康を次のように定義しています。

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。

(公益社団法人「日本WHO協会」訳)

つまり、世界的に見ても「体(肉体)だけ」「心(精神)だけ」「環境(社会)だけ」の健康増進では根本的な解決にはならず、すべてが繋がっていると認識されてきているということがわかります。

例えば、「体は元氣だけど会社に行きたくない」とか、「人間関係が良好でも花粉症がひどい」という場合、確かに自分の人生を謳歌しているとは言いづらいですよね。

最近、「デトックス(断捨離)」という言葉がありふれて来て、何かしらのデトックス(断捨離)と呼ばれるものをやったことがある人も多いのではないでしょうか。でも、人生がすごく良くなったと感じる人は実はあまりいないのではないかと思います。この理由が、体、心、環境3つのステップをすべてやっていないからなのです。

「アトピーは良くなったんだけど、落ち込みやすい」とか「イライラしづらくなったんだけど、部屋が汚くてやる氣が出ない」とか「部屋はめちゃくちゃ綺麗なんだけど、太っている自分に自信がない」とか、そういう話をよく聴きます。これでは、自分らしい人生を生きるのはなかなか難しいわけです。だからこそ、私は体、心、環境どれか1つだけではなくて、3つすべてを改善することを強くオススメしています。

自分自身の土台の改善をした後は、自己実現を行うステップ、さらにその先は、社会貢献のステップへと進みます。最後の社会貢献のステップは、自分を離れて他者に目を向けるというステップです。

よく下の3つのステップを飛ばして、自己実現や社会貢献をしようとする人もたくさんいますが、それでは間違いなく上手くいきません。

自分の夢に向かって一生懸命なりふり構わず頑張っているんだけど、いつもカップラーメンばかり食べて顔色が悪く、いつもイライラしていて応援してくれる人が少なく、部屋がゴミと物だらけでよく大事なものを無くすという人が、成功できるでしょうか。もちろん成功できる人もいるかもしれませんが、成功する確率は極めて少ないでしょう。また、社会貢献が好きで一生懸命人のために汗水垂らして頑張っているんだけど、体を壊し、精神的にも疲れてしまって、部屋もぐちゃぐちゃという人は果たして幸せなんでしょうか。人のために頑張ることは素晴らしいことですが、自分自身のことを幸せにできていない人が、他の人を本当の意味で幸せにすることはとても難しいと言えます。

何事も土台が大切です。まずは土台をしっかりと固めてこそ、さらなるステップに進んだときに正しい成果が出るのです。

ここまでで、生きづらさの原因と、生きづらさを抜け出して自分らしい人生を生きるための重要なステップを理解してもらえたのではないかと思います。次のノートから、土台を整えるための体質の改善、感情の改善、環境の改善の3つのステップに沿って、お話を進めていきます。

ちなみに、3つ目のステップで改善する「環境」とは、本来は部屋の片付けなど身の回りのことだけでなく、人間関係や職場、場合によっては住む地域にまで目を向ける必要があります。ただし、このマガジンでは、狭義の意味での環境である「部屋」に焦点を当ててお話したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?