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【読書感想文】ブッダが教える愉快な生き方

ブッダの人生から学ぶ「オーガニックな生き方」というキャッチコピーに引き寄せられた。

正直言うと、わたしは自分の家の宗派が何かも知らないほど宗教に関しては無知だ。

そんなわたしが45歳を目前に「ブッダ」の教えを乞おうとしている。

この本を読んで、率直に感じたことは、本を読むことによって、自分の中にある考え方や思いを整理することが大事なんだなと思った。

どういうことかというと、人それぞれ色んな人生があり、環境や境遇があり、ハウトゥー本を読んでその通りにしたとて必ずその人のようになれる訳もなく、絶対に幸せや富や栄光が手に入る訳ではない。

本をきっかけとして、自分の内にある思いや声、思考を引っ張り出してきたり、結び合わせたり、増強させたり、そういう風にして新しい自分の考え方を思考・創造していくものなんじゃないかと思った。

樹下に打座する前のブッダは、特別な境地や状態に至るために、瞑想や苦行などを通して懸命の努力をしていました。そこでは、いつでも理想の未来が待望されているので、道の途上でしかない現在に安住することはできません。理想の現実を目指して、ひたすら先を急ぐのみです。道の途上には平安はなく、その道の果てにある平安に到達しなければなりません。ゴールにあるテープを切らなければ、その修業は失敗ということになります。

 これは、「学校の勉強」に似ています。たとえば、多くの受験生は「勉強」というものに本当の意味を感じられないままに、興味もわかない勉強に無理やり取り組んでいるように見えます。勉強そのものには喜びを感じず、目標達成のときに得られる未来の喜びを空想しながら、今の苦痛や退屈に耐えるというマインドセット(思考様式)がそこにあります。ブッダは、そういう修行を実際にやってみて「これは根本的に違うのではないか」と気づいたのです。(P62~63)

老後に幸せな暮らしがしたいと、今、苦痛や退屈に耐えながら暮らすのは根本的に違うのではないかと思った。もちろん、働かなければ生きていけないのは確かだけれど、その働き方とか、お金の使い方とか、今は今で楽しみながら生きていけたらいいなと思った。

また、既知を手放すという言葉も心に刺さった。
「知識を捨て去る、学んだことを意識的に忘れる、知識・先入観・習慣などを捨て去る」

本やネットで知っただけの情報で満足せず、既知を手放し実際に見てみたり、体験してみたり、感じてみたりすることって大事なんだろうなと思った。



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