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【旅レポ】兵庫県・丹波篠山

朝8時過ぎ 自宅を出発し、友人が暮らす兵庫県丹波篠山市へと向かう。

8:39 JR河内磐船(かわちいわふね)駅を出発し、1時間後の9:39中山寺に到着。そこから丹波路快速・篠山口行に乗り換え、終点 篠山口へ向かう。

朝9時前の時間帯は、学生や仕事へ向かう人たちで電車の中はそこそこ混んでおり、途中、京橋を過ぎたあたりから車内は空き始めた。

運よく座ることが出来たので、のんびり景色を見ながらぼーっとした時間を過ごす。つい、乗り換えるのを忘れてしまいそうだ。

中山寺で乗り換えのために一旦電車を降りる。
中山寺といえば、安産祈願・子授け祈願でとても有名な場所。

そう、ここはもう兵庫県宝塚市なのだ。
隣の宝塚駅では、女優の北川景子さんを彷彿とさせる美女が颯爽と歩いていた。さすが宝塚である。

宝塚を抜けると、一気に電車の中の人も減り、外の景色はトンネルばかりで暗闇が続く。その暗闇と暗闇の間、ほんのひと時だけ見えた川の景色がとてもきれいで印象的だった。

目が暗闇に慣れたころに、輝く緑とキラキラ光る川面。
ほんの一瞬しか見えなかった川の景色が幻にも思えた。

篠山口に到着すると、友人が待っていてくれた。
何年ぶりだろうか。5年ぶりぐらいかもしれない。

友人の車に乗り込み、まずはお昼ご飯を食べてから、どこに行くか考えようという話になった。やはり腹が減っては観光はできぬである。

水曜日ということもあり、お休みのお店が多く、いくつか検討した結果、彼女の知り合いの方のお店に行くことにした。

【食べる】CASA DEL'AMICI Ristorante Italiano

古民家をリノベーションした雰囲気のあるお店。
店内もしっとりした大人の雰囲気で落ち着く。

開店と同時にお邪魔したので、少しの時間だけ貸し切り感を楽しめた。
通常なら、予約必須のお店。なかなか出だしからツイている。

(前菜)すごく手の込んだ前菜が少しずつ綺麗に並んでいる。
トウモロコシのムースが、驚くほどに甘かった。
(パスタ)旬のズッキーニにチーズをのせてカリッと焼いている。
あっさりのズッキーニにコクのあるチーズがよく合う。
パスタとの相性もばっちりだ。合わないはずがない。
(デザート)デザートはやっぱり外せない。
そしてこちらも少しづつ違う味のデザートを楽しめるところが嬉しい。

たくさん喋って、おなか一杯食べて、すっかりこのお店で丹波篠山の旅が終わってしまいそうだ。それぐらい落ち着く雰囲気で、長居したくなるお店。

お店の外に出ると、まだ6月だというのに日差しが容赦なく照っている。

*  *  *

外は暑いといえども、やはりここは外せない。

【見る】「ささやま玉水 ゆり園・あじさい園」

6月上旬~7月上旬の約1か月しか見ることができません。
丹波篠山に住んでいる友人でさえ、なかなかこの短い期間に見に来れる機会がなく、今回初めてだという。

パッと見た感じは、失礼ながら少し寂れているのかな?と思ってしまうが、中に入れば、そこはまさに異空間。
色とりどりのゆりやあじさいが咲き、また借景の山々が立ち並び、人工的な建物がほとんど映り込まないという風景に驚かされた。

こんな多くのゆり(ましてや白以外に様々な色をした)を見たのは初めてだし、ゆりの立ち姿がとても優雅でたくましく、芯(軸)の強い花だなと思った。

*  *  *

次に向かったのは

【見る・買う】「王地山陶器所」

王地山焼は、江戸時代末期、文政年間(1818〜30)、当時の篠山藩主であった青山忠裕(あおやまただやす)がこの王地山の地に築いた藩窯です。  三田藩で青磁焼成に成功した京都の名工、欽古堂亀祐(きんこどうかめすけ)を招いて指導させました。製品は、青磁・染付・赤絵などの中国風の磁器を模したものが多く、手彫りの土型で素地を型押し成形するなど、繊細かつ高度な技術をもって作られていました。当時、大名たちの間では、茶器を焼く藩窯を持つことが流行していました。また、藩主の社交や藩内の産業育成などが開窯の背景であったと考えられています。篠山藩や地元の豪商などの保護もあり、嘉永年間(1848~54)の最盛期には幾多の気品ある作品が焼かれていましたが、明治2年(1869)廃藩置県を目前にして廃窯の運命となりました。

廃窯になった王地山焼を、今は若い作家さんたちが伝統を生かした新しい作品作りに励んでおられます。
とても気品があり、高貴な印象を与える作品が多くありますが、その中で、普段使いできるお気に入りの1品(気分が上がる)を選ぶのもオススメ。

*  *  *

この後、昔の街並みを保存している「河原町妻入商家群」というエリアへ向かった。

間口が狭く奥行きの深い造りをした妻入りの商家が建ち並ぶ、歴史深い地、河原町。約600mにわたり、藩政時代の面影を色濃く残す家並みがつづきます。土産物屋も点在し、買い物をしながら町歩きが楽しめます。
引用:兵庫県公式観光サイト HYOGO!ナビ

*  *  *

丹波篠山と言えば有名なのは「黒豆」
お土産を買いたいというリクエストに連れて行ってもらったのは、黒豆で有名なお店。

【見る・買う・食べる】「小田垣商店」

カフェはあいにく多くの方が順番待ちをしていたので断念し、お土産だけ購入しました。次回はかならずここで「ODAGAKIモンブラン」とやらを食べてみたい。

* * *

丹波篠山と言えば「丹波焼」

【見る・買う】丹波焼の里 丹波伝統工芸公園 陶の郷(すえのさと)

丹波焼は、瀬戸、常滑、信楽、備前、越前とともに日本六古窯のひとつで、この日本六古窯は2017年4月に「日本遺産」に認定されています。

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出展:https://sixancientkilns.jp/

ボランティアガイドを務める友人の説明によると、点ではなく面で文化・伝統が存在しているものことが「日本遺産」として評価されたのだそう。
上記の地図を見てわかる通り、ほぼ日本の真ん中で、様々な焼き物の文化が栄えてきたということが見て取れる。

ギャラリーで芸術作品を鑑賞した後は、窯元横丁でお気に入りの作品を探す。

窯元横丁とは、その名の通り、様々な窯元の作品がブースごとに並べられていて、その場にある作品を購入することもできるし、そこで見て気に入った窯元を見つけて、窯元へそのまま足を運ぶという楽しみ方もできる。

今回私たちは、直接窯元へ足を運ぶ時間的余裕がなかったので、窯元横丁や新ギャラリーで各々お気に入りの作品を探すことにした。

この窯元横丁、正直言って、何時間でも見ていられる。
建物内が、迷路のような作りになっていて、ぐるぐるとそれぞれの窯元の作品を見ながら歩いていくのだが、1回目は何もインスピレーションが沸かなかった(失礼ですみません。)作品が、2回目見たら、なんか気になってしまったり、その逆があったり。
素人目線の考えではあるが、瞬時に魅力を感じるものと、じわじわと時間をかけて味わい深さを感じるものがあると思った。

帰りの電車の時間があり、時計とにらめっこしながら作品選びをしていた訳ですが、悩んで何も買えなかったということだけは、何としても避けたい。
何か、やはり1つは買って帰りたい。

そう思って選んだのが、こちらの一輪挿し。

窯元 昇陽窯

とても優しい雰囲気のかわいい作品が多く、勝手な思い込みで「女性」の作品だと思っていましたが、初代~3代目まで皆さん男性でした。
すみません。

次回、丹波篠山訪問時には、窯元をぜひ訪ねてみたいと思います。

バタバタと駆け足に廻った、日帰り丹波篠山の旅。
暑さや疲れも忘れるほどに、充実した1日でした。
日帰りでも十分楽しめますが、古民家を改築したおしゃれな宿もありますので、ぜひ一泊してゆったりとお楽しみいただければと思います。

今回は行くことができませんでしたが、篠山城跡ももちろんありますし、おしゃれなカフェやレストランもあります。
お土産には、黒豆はもちろんのこと、おいしいお茶や、野菜もあります。

そして何より豊かな自然。
日頃の疲れ、悩みを丹波篠山から溢れ出るエネルギーで癒されてください。

★☆旅のおさらい☆★

8:30出発→10:28JR篠山口到着→篠山城跡前のおみやげ物店「大正ロマン館」でお買い物→11:30CASA DEL'AMICIでランチ→玉水ゆり園・あじさい園を散策→王地山陶器所見学→小田垣商店さんでおみやげ物を購入→丹波伝統工芸公園 陶の郷にて見学、お買い物→16:21JR三田駅にて友人とお別れ→18:00帰宅

【買う】お土産

★☆購入したもの☆★
大正ロマン館 黒豆コーヒー(粉)、黒豆ラテ、黒豆チャイ、黒豆わらびもち、はちみつ石鹸
小田垣商店 黒豆、黒豆のおかき、黒豆チョコ、黒豆しぼり

小田垣商店シリーズ
黒豆コーヒーたち
お茶も名産品だそうです(頂き物)
愛犬の鼻は非売品ですw
篠山石鹸 レモングラス
蜂蜜で作った石鹸

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