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2024年1月に読んだ本 ー「わたしに会いたい」 西加奈子

お疲れサマンソン。

今年は「文化の多層の中で自分の言葉で成果を出す」という個人理念を、加来幸樹さんにつくっていただいたので、今までだらだらインプットしていたものなどを記していければと思います。

個人理念は加来さんにつくっていただいて4年目。
最初は「黙っていいねしてろ」かな。すごく尖ってますね🔪
個人理念をつくることで、自分の狙いを人に伝えやすくなり、悩んだ際の判断基準もはっきりして人生やりやすいのでおすすめです。

加来さんの個人理念など気になる方はこちら。

一年ごとに、インプットの年とアウトプットの年が変わっていてるようだと加来さんに指摘いただいて気づいたのですが、今年はアウトプットの年のようです。

ではどうぞ。

2024年1月に読んだ本


「わたしに会いたい」 西加奈子

「こんな世の中で生きていくしかないなら」 りゅうちぇる

「草枕」 夏目漱石


我ながら変なラインナップ。
2024年もカオスなこの世を生き延びてやるぞという心意気が感じられる。

話はズレますが、学生の時に大学に講演に来てくださった小野 裕史さんのノータイムポチリは人生にとても活きているなと改めて思う。

小野 裕史さんの著書

「マラソン中毒者 北極、南極、砂漠マラソン世界一のビジネスマン」
小野 裕史

ちなみに、今小野さんはお坊さんになっている。


私もオランダへの移住は、航空チケットをポチって準備スタート。

本も買うか迷う前に、買うところから始める。

「読む時間がないかも……」
「お金がない……」
「まだ読めていない本がある……」
「面白くなかったら……」

このノータイムポチリも日常になってきていて、今となれば、全てあとからどうにかすればいいなと本当に思う。

誰かにおすすめされた何かをその場で手に入れられるかどうかで、直感力も養われるし、チャレンジは増えるし、人生は変わっていく気がする。お金なくなったら働く意味できる。悪いことが何もない。


さて本題です。
今回は3冊の中からこちらの一冊の感想を。

「わたしに会いたい」 西加奈子

恥ずかしながら、初めて西加奈子さんの本を読んだ。

教えてくれたのはSee You YesterdayというブランドをやっているUlala。グローバルな活動とともに、衣服というジャンルを超えて、生き方などにおいても今を生きるZ世代のアイコンになっていると感じる一人。

@ulalagirlのInstagram

学生の時に知り合って、今もたまに連絡を取る。インターネットに感謝しかない。

この間アムステルダムにも遊びに来ていろんな話をした。
一緒にいると、社会の問題を自分の中に取り込んで、苦しさを感じながら生きている等身大の人間から出るエネルギーを感じるから好きだ。

Instagramに西さんの本を読んでいるUlalaの感想が掲載されていて「どの本?」を聞かざるを得ない内容の衝撃だった。

すぐに買おうと思い、「西加奈子」と検索してプロフィールを見た。

イランのテヘラン生まれ
エジプト・カイロで小学生時代を過ごし、帰国後は大阪で育つ
2019年12月家族でカナダ・バンクーバーに転居
2022年末に帰国し、東京在住

Wikipediaより

「えーーーーーめっちゃ面白そうーーーーー。」
とアホみたいな感想を口に出しながら、Kindleの購入ボタンを押した。

自分との共通点といえば、以下が挙げられる。
・大阪人
・子どもの頃に日本以外の文化圏での経験あり
・海外への移住経験あり

類似性の法則で、なんだか安心して読み始めたことを覚えている。

実際「私に会いたい」は短編小説が全8編収録されていて、長い小説が苦手な人も、お気に入りの小説が見つかりそうだった。

一言で感想を言うと、
号泣もするし大爆笑もする、生理前の蠍座の一週間みたいな短編集だった。

女という身体や精神を持つ者が、生きて老いていく、その過程にある人間の視点や思想やプライドや悔しさみたいなものが、真っ直ぐ書かれていたように思う。

西加奈子さんは別の著書、『くもをさがす』で乳管がん発覚から治療を終えるまでをノンフィクション作品にしていて、次はそれを読もうと思っている。

病気や怪我というものは自分の身体を改めて考える機会になる出来事だと思う。ホルモンバランスで乱れる身体、老化して摩耗していく身体、病理に侵されていく身体。

一日一日古くなっていく身体と裏腹に、少しでも美しくあろうと化粧をして髪を梳かす毎日。

この本を読んで、私はそれをもう一度愛してみてもいいなと思った。


また来月もやりますね。

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