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タイトル決定&予約開始! ーエッセイストになるまで

エッセイの原稿を進めながらも、ずっと「とか言っちゃって、本は出ないんじゃないか」と思っていた。

初稿を見たら、「このクオリティじゃダメだわ」と言われてお蔵入りになるかもしれないし、不況のあおりを受けて「あの話ナシで」ってなるかもしれないし、紙代、印刷代の高騰で予算では通っていたPLが発売日直前に赤字になるかもしれないし……。元出版社勤務だった経験も無駄に駆使してあらゆる〈ダメだったパターン〉を想定した。

一番、心配だったのは企画者であるKさんが私の担当から外れること。
Kさんに会うたびに、「Kさん、どこか不調はありませんか? 人間ドック行ってますか? 私のエッセイの発売日まで絶対元気でいてください」「Kさん、転職とか考えてないでしょうね? 私のエッセイの発売日までは絶対この会社にいてください」などなど、Kさんの安否確認を欠かさなかった。そのたびにKさんは「安心してくださいよ~清さんの本、出しますよ~」と優しくなだめてくださった。

数か月前、Kさんから装丁を誰にお願いしようかという相談メールがきたのだが、「装丁を発注するってことは、本当にこの本が出るってことですよね⁉」と念押しして呆れられた。

それくらい、本が出ることは夢すぎた。

そして、とうとう、とうとうやってきた。

みんな、いいかい? 
今からAmazonへ行って、検索窓で「清繭子」って入れてみてくれ……。

……、
……、
はいッ!出ましたッ!


じゃじゃっじゃじゃーーーーん!!!

というわけで、
タイトルは「夢みるかかとにご飯つぶ」になりました!!!

どうです? 「今日も世に出ませんでした。」より、「夢みる頃をすぎまくっても」より、いいですよね⁉

「#夢ごは」って略されるのが夢です。

説明するのも野暮かもしれませんが、これはエッセイストになるまでブログなので由来をお伝えします。

子どもを育てていると、やたらと靴下にご飯つぶがくっつくんです。本当にあの人たち、食べこぼすもんで……。そんなご飯つぶを、やれやれと取りながら、昔、一人でおしゃれな部屋に住んで、つるつるのかかとでいた頃をふと懐かしく思ったりもします。

でも、べつに今がイヤというわけでもないんです。なんかご飯つぶってちょっとかわいいし。
こんなふうに、

靴下にご飯つぶ付けたままでも、夢見たっていいじゃない。

そんな気持ちでこのタイトルをつけました。

どこを漢字にして、どこをひらがなにするか迷って、
「夢」と生活をあらわす「飯」が目立つように、その二文字のみ漢字にしました。
※文フリで配った名刺の段階では、「見る」も漢字でした。

かかとを漢字にしたら「踵」というのも、この時じっくりと考えました。

重たい足と書いて、「踵」。
でもその重たさのまま、浮かれることは可能だと思っています。

書誌情報が出たら、こっちのもん(⁉)
もう幻冬舎さんだってあとにひけないわけで、この本は出るってことでよろしいですよね!
やっと少し安心しています。

書影については、また次回!

みんなー、予約してくれたっていいんだぜ⁉




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