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ぷわぷわと歴史に逃げる

最近、お仕事が一段落ついたのもあるけれど、わたしはなぜか江戸時代の浮世絵師の作品を追いかけたり、第一次・第二次大戦の資料を読みまくったり、古典落語を聞きまくったりしている。

この大変なご時世、ほぼ誰もが日々の生活に一生懸命で、足元を見ないといけなくて、それはわたしも同じなはず。一応具体的なお話はあるとはいえ、この半年先くらいまでの仕事の不確実性はとても高くなっていて、明日の感染者と死者の状況如何で、その仕事が本当にあるのかどうかの確立が劇的に変わってくる。ある日突然、数百万規模の大きなプロジェクト(一人会社なので大きなお仕事です)が、「なくなりましたんで」の一言で水泡に帰したりするかもしれない。

この時期にこそ、やらなきゃいけないことがあるとは思うのだけれど、まだ「わああぁ……いま、わたしがいるの、日本の歴史だあぁぁ……」って感慨深いんだたぶん。そんなんで、前から大好きなお江戸の歴史の延長線上として今を味わってしまっている感じ。だからなぜか、歴史物の資料が今の気持ちにとってもしっくりくる。

ひとごと?現実逃避……? そうかもしれない! こんなに先の読めない現実は直視できるものじゃないし、直視しても賢くないわたしには戦略が立てられない事案だし、まともに考え出したら不安でウサギみたいに死んじゃうと思う。だから、この事態のかなり前のことと、ちょっと後のことをイメージして、ぷわぷわここを乗り切りたい。「昔もおんなじように疫病やら飢饉やら災害やらで経済的な危機があったんだから、その時のことを学んじゃったりすればいいんじゃない?」というご意見もあると思うけど、そうすると今に引き戻されちゃうので、たぶんそれはしない。気が向いたらする 笑

歴史感を十分味わって、「あ、わたし歴史のここにいるんだ」ってある日突然腹に落ちたら、たぶんそのぷわぷわから戻って、とことこ歩き始めるんだろうと思う。それでいいと思う。





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