アスペルガーと女子
とある場所から乗ってきた少し若そうな女性。
最初からつっけんどんな話し方。
機嫌が悪そうな…
行き先を聞いてみたが、その場所は何か事情がある人がいくところ。
そして、車内で男友達的な人とテレビ電話?をし始める。
(まだ彼氏ではなさそうな会話だった)
会話の中で、その事情がわかる。
「私、アスペだから仕事できないのはしょうがないよね。」
アスペとは、アスペルガーのことだろう。
女子「もう少しで着くかな?」
男友達「運転手さんに聞けばいいやろ。」
女子「いやだぁ。あたし人間嫌いだから。しゃべりたくない」
男友達「オレは人じゃないのか!?」
女子「えー、違うよぉ。犬みたいな感じかな」
男友達「ひでぇなー。オレってそういう存在なのか?」
こんな会話が着くまで続いていた。
気持ちはわからんでもないが…
私もアスペルガーの気質は持っている。
その中で接客の仕事は大変だし、そうじゃなくても大変さはよくわかる。
アスペルガーでも働いている人もいるし、いろんなタイプの人がいる。
ただ、あからさまに人がキライだから聞きたくないと言われて、気分が良いわけがない。
でも、私はそこではなく、その会話が聞こえている状態で
(イヤホンもしてなかった)
「あと少しで着きますよ」と言った方がよかったのか…
会話を聞いていたのが不快だと思われてもな…と思ったので、聞こえないふりをして、あえて会話に口をはさまなかった。
時と場合によるし、空気読んで、あえて会話に入ることもある。
例えば、急いでいて、なん分の電車に乗らなきゃ行けない、みたいなとき。
ギリギリになりそう、とか何分につきますよ。と伝えた方が相手にも時間が読めていいんじゃないかと思うとき。
タクシー運転手は、臨機応変に対応することが多く、マニュアルはメーター操作くらい。
いかに相手の立場を考えて動けるか?がいつも問われている仕事である。