mayu daigo

神奈川県在住 介護福祉士  デイサービス、ホームヘルパー、有料老人ホーム、小規模多機能…

mayu daigo

神奈川県在住 介護福祉士  デイサービス、ホームヘルパー、有料老人ホーム、小規模多機能、グループホームで9年勤務。 I LOVEじじばば。介護は天職。 2018年、会社を辞め、ケアアドバイザーとして介護相談を個人で受けている。イベントで介護無料相談室も開いている。

最近の記事

私の居場所を作ってくれた、ばぁちゃんとの話

私の勤める社内の中で、異動があった。 私は介護職になり、2年半。社内敷地内の、通所型施設から入居型施設へ異動だった。 敷地内といっても仕事内容が違う為、スタッフ同士あまり交流が無く、アウェイな場所へ行く不安が募っていた。 私が異動して程なくして、部屋に空きが出て、新しい入居者の、ばぁちゃんが入ってきた。 人見知りもあり、なかなか職場内の人間関係にも馴染めず、一週間泣きながら働いていた私。 新しい入居者のばぁちゃんは、認知症を患っていたのだが、気分の浮き沈みが激しくて、怒ると

    • ばばちゃんとの想い出

      今朝方の夢に、数年前に職場で看取ったばばちゃんが出てきてくれた💖 今は無い生家に帰りたくて、何度もバスや車で生家近辺を二人で歩いたな〜。 溶けちゃいそうなくらい暑い夏の日も、コンビニでアイスを買って、二人で食べながら。 北風が冷たい寒い冬は、ダボダボのジャンバーを着て、スーパーで焼き芋を買って歩いて食べながら。 ギュッと手を繋いで、出る言葉は、 「家に帰りたい」 だけなんだけど、二人で歩いている時は、 「私が育った立派な家をお前に見せて やる!」 と背中に書いてあった

      • アイさんの里帰り

        アイさんの里帰り グループホームに入居している90代のアイさん。 娘さんと息子さんが、マメに面会に来て下さいます。 アイさんの故郷は東北地方。 故郷へは、毎年帰っていたけれど、ここ数年、アイさんの体調がすぐれず、途中で何かあったら、、と考えると怖くて、なかなか里帰りは出来なかったと娘さん。 確かに入居したて、病院からお引越しされてきた時は、今にも死んでしまうのではないか?!と思うほど目がうつろ、体は細く、車椅子にチョコンと座る、小さな小さな、おばあちゃんだった。 口の中は口

        • 介護施設Twitterの大炎上について

          Yahooニュースにもなった、某介護施設社長のTwitterアカウント、大炎上。いやぁ、他人事じゃなかった〜。私の実家の近くにあって、将来、そこを母に利用してもらおうと思っている位、素敵な所。 そして、、、知り合いですw というか、先輩です。人柄も知っています。ケンスケさん。ケンスケさんのケアに関しては、共感しかないくらい、私ほぼ同じ事を現場でしていて、私はFBにあげてたけど、ケンスケさんはTwitterだから炎上したのかなと。それでも良くも悪くもバズった。 短い言葉で伝

        私の居場所を作ってくれた、ばぁちゃんとの話

          家族との関係③ユリコさんの場合

          80代になり、やっと、入れ歯を作る事になったユリコさん。 遅いくらいだけど、しょうがない。施設では、通院などは、基本、家族に付き添ってもらって行く事になってるが、いかんせん、ユリコさんの所は、娘さんと二人では、ユリコさんが病院へ行かない。 第三者が入れば外用の顔になるのだが、娘さんと二人だと分かると、椅子から立とうともしない。 仕方が無いので、娘さんとスタッフと三人で行く事になった。 歯医者へは、施設から徒歩10分。私が車椅子をおし(距離がある時だけ彼女は車椅子を使う

          家族との関係③ユリコさんの場合

          家族との関係②ユリコさんの場合

          人の為に、何かをして「あげる」が口癖だったユリコさんの娘さんから晩年のユリコさんの様子を聞く事が出来た。 「お母さんはワガママで、地球は自分の為に回っている、車の免許は持っているけれど、ほとんど運転した事が無く、友達や弟に(ユリコさんの息子さん)しょっちゅう迎えに来て貰っていた。自分中心に物事が回っている様な人だった」 これは、私達からすると衝撃的な話だった。いつもニコニコして人当たりの良い方だと思っていたら、真逆の方だった。運転も好きで、よくこの道を通っていた、と、本人

          家族との関係②ユリコさんの場合

          家族との関係①ユリコさんの場合

          人に歴史有り。これは、ばあちゃん達から学んだ。 時代時代で教育が違ったり、日本国民として信じる物が違ったり。どう生きて来て、こう仕上がったのか。私は、それに興味が有るのかもしれないな。 例えばユリコさん(仮名)人に話を合わすのが上手で乗っかり上手。社交的で人に何かをしてあげる事が良い事なんだと、私達に語る。口癖は「かわいそう」 例えば足が悪いお年寄りに「手を貸してあげなくていいの?かわいそうじゃない」 例えば目が悪いお年寄りに「声を掛けなくていいの?かわいそうじゃない

          家族との関係①ユリコさんの場合

          病院へ行けないカズコさんの理由③

          カズコさんは、結果として病院へ行く事が出来ました。では、何故、一年も病院へ行けなかったんでしょう。 ヘルパー事務所の方たちは、カズコさんに関わる様になって一年半。彼女の事を本当の意味で知ろうとしていたのでしょうか。一年半も有れば、信頼関係を築く時間は、たっぷりあったと思うのです。 その答えは、カズコさん本人が教えてくれています。 週1しか会わない私でさえ、聞く事が出来たのに、一年半関わっているケアマネさんやヘルパーさんが、聞けなかった事は無いと思うのです。 聞こうとし

          病院へ行けないカズコさんの理由③

          病院へ行けないカズコさんの理由②

          そして次の週の土曜、いつもの様にカズコさんちを掃除。 「カズコさん、先週お話したように、今日はコレ終わったら、○○医院に行くんですよ〜」 『それなんだけど、娘から、今日一緒に出掛けようって言われて、病院行けなくなっちゃったんだよ〜』 (その場しのぎのウソ) 「ああ!そうだったの?でも娘さんから頼まれたのに、おかしいな〜。カズコさん、娘さんに電話で確認して貰っても良いですか?私、娘さんの連絡先知らないんですよ。ケアマネさん経由で頼まれただけだからさ。」 『分かったよ。

          病院へ行けないカズコさんの理由②

          事例その1 病院へ行けないカズコさんの理由①

          お孫さんと三階建の一軒家で、二人暮しのカズコさん(仮)。 軽度の認知症の症状があり、私が週1でヘルパーとして関わる様になる。私がヘルパーを辞める8ヶ月後まで結局、お孫ちゃんに会える事は無かった。 訪問看護とホームヘルパーを利用していたカズコさん。初めは警戒心バリバリで、浴室で洗濯を黙々としていた。背中を見せながら、 「新しいヘルパーさん?宜しくね〜」 と挨拶をしてくれた。 初めの1ヶ月こそ、必要最低限の事しか話してくれなかったが、だんだん顔を覚えてくれ、粘り強く、他

          事例その1 病院へ行けないカズコさんの理由①

          こんにちは!介護ケアアドバイザーmayu です

          デイサービス、ホームヘルパー、グループホーム、小規模多機能居宅介護、有料老人ホームなど9年間、現場で働いてきました。 2018年秋に会社(㈱あおいけあ)を退社して、美容学校通信制で、美容師の免許を取るべく勉強しながら、ケアアドバイザーとして活動しています。 イベントで介護無料相談室を開きながら、個人で介護相談を受けています。 看取りも経験した事もあり、事例を紹介しつつ、正解は無いけれど、ケアの参考になればと思っています。 note初心者ですが、皆様、宜しくお願い致しま

          こんにちは!介護ケアアドバイザーmayu です