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ソーナンスというポケモンについて

齢40にして、アニメのポケモンを見はじめた。

正確に言うと、姪っ子がポケモンに興味を持ちはじめたので、私が加入しているAmazon Prime Videoで2019年頃のポケモンを見ているのだ。
絶妙にポケモンのアニメもゲームも世代ではないのでピカチュウくらいしか分からなかった私も、姪っ子たちと一緒にアニメを見るにつれポケモンたちの顔と名前を覚えはじめた。

その中でもラブリーキュートな敵役、ロケット団のムサシたちとつるんでいるソーナンスというポケモンがなんともかわいらしく、見るたびに好きになっていった。
正直ソーナンスについては、ソーナノというポケモンが進化した姿ということと、エスパータイプのポケモンだということしか知らない。あとしっぽだけ色がちがう。
特筆すべきは、なんといっても顔と声がめちゃくちゃかわいいことである。いろんな声色の「ソーナンス!」で感情をあらわしてくれる。とにかくかわいい。

…かわいいかわいい言うわりに情報がとぼしくて申し訳ないのだが、ソーナンスはとにかくかわいいのでこれで十分なのだ。

ついに、そんなソーナンスのグッズがほしくなり先日ポケモンセンターへ行ってきた。生まれて初めてのポケモンセンター。行った日がたまたまカードゲームの新商品の発売日だったようで激混みだったが、もしかすると普段から混んでいるのかもしれない。
店内でソーナンスを探す。ぬいぐるみでも文房具でもキーホルダーでもなんでもいい、とにかくソーナンスがほしくて探しまわる。お店を何往復かしてもソーナンスのカケラさえ見つからなかったので、意を決して店員さんに声をかけてみた。タブレットで探してくださる店員さん。現在ソーナンス単体のグッズはないと言われ落ち込む私。「アニメのグッズのどこかになら描かれているかも知れません」と教えてもらい、それらしいところをくまなく探す私。しゃがんで必死になっているところへ、先ほどの店員さんが来てくださる。
「すみません、いまある商品だとここに描かれているだけみたいで…」
と、80ピースのジグソーパズルを持ってきてくださる。ソーナンスはそのうちの1ピース弱に描かれていた。たしかにどんなグッズでもいいとは思っていたが、パズルは…さすがにいらんかな…って…。その程度の愛でごめん、ソーナンス。
結局その日は姪っ子たちへのお土産だけ購入して帰宅。その道中Amazonをのぞいたらソーナンスの小さなぬいぐるみが!正規品のようなので即ポチる。

翌日、ついに私の手元にソーナンスが届く。12cmほどの小さなぬいぐるみだが、私が追い求めたラブリーキュートなソーナンスそのものである。
ソーナンスを見つめながら「ソーナンス!」という声を頭の中でくり返す。なんならちょっとモノマネして自分で言ってみる。疲れたときは話しかけたりもしてみる。

なんでこんなにソーナンスのことが好きなんだろう、他にもカラフルでメジャーな、登場回数の多いポケモンはたくさんいるのに…と考えて、ひとつ思い浮かんだ。名前にもなっている、「ソーナンス」という言葉だ。ソーナンスが返事をしてくれる、それは常に全肯定を意味する。私は昔から自分で何かを決めることが苦手で、これで良かったのだろうかと毎日たくさんの不安を抱えて生きているので、「ソーナンス」という肯定の言葉にいつの間にか安心をもらっていたのだ。

もっと昔からポケモンを知っている方からすれば、そんなのじゃないのかもしれない。めちゃくちゃ的外れなことをつらつら書いてしまったのかもしれない。でもソーナンスは、間違いなくいまの私の心を少なからず“快”に導いてくれているのだ。

ありがとうソーナンス。大好きだよソーナンス。
できればもっと早く出会いたかった。キーホルダーとかアクスタとか大きいぬいぐるみとかマグカップとかクリアファイルとかほしかった。

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