逆子?!

通っていた病院では、中期になると助産師さんによる健診が受けられるとのことで、一度診てもらうことにしました。

ちなみに、診てもらわない選択肢もアリなのですが、もともと助産院で出産したいと思っていたし(通える範囲に助産院がなかったので諦めました)、毎度のようなエコーで見る健診以外も気になって。「健診=エコー」というなんとも乏しい図式しか頭になかった私は、エコーのない健診がどんなものかまったく想像もつかない。一体なにをするのやら、わくわくドキドキで行ってみると、そこには診察台のかわりにお布団が敷かれていました。

お布団に横になり、健診スタート。エコーなしに一体どうやって赤ちゃんの様子がわかるのかというと、これが触診なんですね。助産師さんが赤ちゃんに話しかけながらおなかに触る。おなかの丸みに沿って手を押し当てていくと、頭やおしりの位置がわかるようなのです。これには本当に驚きました。それまで、なんだか怖くてあまり自分のおなかに触れていなかったのですが、助産師さんに言われるがままに手に少し力を入れて当ててみると、たしかに頭は少し固く、そこに頭蓋骨があるのがちゃんとわかるし、背骨のラインも足も確認できる。あぁ、本当にいるんだ。だんだんとおなかが膨らんできて胎動もあって、赤ちゃんが育っていることを体感できるようになってきてはいたけれど、まさかおなかの上から赤ちゃんに触れることができるなんて。と、自分のこの手で初めて赤ちゃんの存在を確認できて、とても感動したのを覚えています。

ところが、この触診によって赤ちゃんの頭が上にあることがわかりました。まさかの逆子。当時の週数ではまだまだ赤ちゃんが動き回るため、正確には逆子と言える段階ではなかったのですが、私の骨盤の大きさを考えると早めに頭を下にしておいた方が良さそうとのこと。足下を温めたり、ツボを押したりお灸をしたり、左を下にして寝たりするのもいいけれど、しかしそれよりも、「頭はこっちだよ〜」と話しかけてあげることが何よりも効果が高いのだそう。ということで、多少の気恥ずかしさもありつつ、その日から早速「頭はこっちだよ〜ぐるんってするんだよ〜」と二人して声かけを始めました。本当に効くのかな〜と半信半疑でしたが、次のエコー健診のときには頭は下に!話しかけただけで本当に頭を下にしてくれた模様。ちゃんとわかるんだね!と、赤ちゃんの不思議を体験したのでした。

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