5分で読める、人間関係をスムーズにする根本的な考え方

以前、

というnoteを書きました。今回は3分で読める、人間関係をスムーズにする考え方についてまとめていこうと思います。今回まとめるのはレス・ギブリンの「How to Have Confidence and Power in Dealing with People(訳題:人望が集まる人の考え方)」という、1956年から読み継がれる本ですが、複数回に分けてサクッとポンとで読める仕様にしようと思います。


1)人間心理の4つの原則

 人が手に入れたいものは何でしょう?……それは、「成功と幸福」です。

 そして、これを手に入れるための最大の要素は、人間関係の技術だと言われています。まずは、自分や他人を動かす4つの原理について、紹介します。


1すべての人は、程度の差こそあれ自分本位である
2すべての人は、自分に最も強い関心を抱いている
3すべての人は、自分が重要だと感じたい
4すべての人は、他人に認められたい

 よく「承認欲求なんか捨ててしまえ!」という言葉も聞きます。もちろん、承認欲求に捉われすぎるとろくなことはありませんが、そもそも「認められたい」という気持ちは自然なものこれが満たされないのは、空腹と同じ状況です。人間関係において誰かと対峙するときは、まずこの空腹を満たしてあげる必要があります。

 あなたの隠れ資産を使って、これは簡単に満たすことができます。

 あなたの持っている隠れ資産は、「他人の価値を認める力」「他人が自分を好きになるのを手伝う力」「他人を受け入れて大切に扱う力」の3つです。

 これらを使って、相手に重要感を持たせてあげましょう。

 これらのテクニックは、様々なコミュニケーション本、婚活本、モテ本等にありとあらゆる書き方をされています。それらの根本にあるのが、このルールです。


2)相手に重要感を持たせる3つのルールと大原則

 上記の4つのルール同様、頭に入れておくべきことは、

人間が論理の生き物と言うより、感情の生き物だと気づけば、人間関係の技術は飛躍的に向上する

ということ。私はたびたびnoteで書いていますが、人間の本能は「自己保存」です。自分の本能的欲求を満たしてくれる相手を、邪険に扱うことはありません。

<相手に重要感を持たせる3つのルール>

①相手を重要な存在とみなす

 →相手を独自の価値観を持つ存在として大切に扱う。

 人は自分の重要性を高めてほしいと思っています。人間心理の3つ目です。これをすると、こちらのことも独自の価値観を持つ存在として敬意を払ってくれます。

 実践レベルで言うと、約束は守るとか、約束の時間に遅れない、といった「小さな礼儀」を大切にすること。それだけで、相手は「大切にされている」と思えます。

②相手に注目する

 →人間の最大の関心事は「自分」。そんな自分に注目してくれる人のことは、絶対大切にします。基本的に人間には「返報性の法則」もあります。

ただし、あなたを都合のいい人間扱いしてくる人は別。詳しくは後で書きますが、基本的に相手の自分への態度は自分の行動が決めています。

 実際、ミシガン大学の研究で、従業員にもっと働いてもらうにはどうすればいいか?という研究をしたところ、「1人1人が大切にされていると感じる労働環境で、仕事の進め方に裁量を与えてもらうと、作業員はいい仕事をする」という結果が出ています。これはプレッシャーを与えるより効果が出ています。

 実際私も、直属の上司が変わって意欲やパフォーマンスがぐーっと上がりました。上司大切★

③相手に対していばらない

 これは「媚びろ」という意味ではありません。

 先にも述べた通り、すべての人は自分の重要性を感じたいし、自分のことを他人に認めてほしいと思っています。自分に対してむちゃくちゃいばってくる人に対して、「この人、私のこと認めてくれてるなぁ」と思えるでしょうか?

 そもそも、「いばる」ということ自体が、自分を大きく見せて「自分を認めろ」というサインにほかなりません。そんな「認めて認めて!!!」さんが、果たして相手に対して「認める」とか「重要だと感じている」か…いや、多分自分でいっぱいいっぱいですよね。

 人とかかわるとき、どうしても自分の重要性を印象付けたい誘惑にかられるものですが、相手に感銘を与えたい場合、その方法は自己アピールをすることではありません。

 それは、「私は、あなたに感銘を受けたよ!」ということを伝えること。これだけです。

 ここまでが、人間関係をスムーズにするための、根本的な考え方です。

 この原理を生活レベルや目的別に合わせて応用したものとして

異性にモテたいモテ本、結婚相手を見つけたい「婚活本」、人間関係を解決したい「コミュニケーション本」「ビジネス本」と出ていますが、それらにも、これらはほぼ必ず書かれています。


そしてこれは「人間の心理の原則」である以上、大人に対しても、子どもに対しても、共通です。ぜひ、実践してみてくださいね。


これは本書の1/4程度などで、順次まとめてnoteに記事としてあげていきます。



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