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ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)とは?

こんにちは。行動習慣コンサルタント冨山です。

ここ一年は、コロナ禍でもあり新しい環境に慣れることで心身にストレスを抱いた方たちもいたかと思います。

わたし自身も家庭内マネジメントをする中で、リモート環境でオンとオフのリセットができなくなり、一時フラストレーションを抱えた期間もありました。

そんな時におすすめなのが「ACT」です!!

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<ここからは冨山の文章より分かりやすく解説をされている方が転載OKということでご紹介させていただきます>

「アクセプタンス&コミットメント・セラピー」(Acceptance and Commitment Therapy)とは、マインドフルネスの考え方をベースに「心理的柔軟性」(Psychological flexibility)を生み出すことで「心の健康」を維持・回復させる療法のことである。「Acceptance and Commitment Therapy」の頭文字をとって「ACT」(アクト)と呼ばれる。英語で「act」は「行動」を意味する。「ACT」(アクト)は、その意味どおり「行動すること」(taking action)を重視するセラピー手法だ。医師が行う専門的療法としてだけではなく、一般の人でもストレス対処の技法として活用できるため、世界的に広がりをみせているものです!!

 「ACT」が、これまでの心理療法と一線を画しているのは、「アクセプタンス」(Acceptance)を強調している点にあります。「アクセプタンス」の意味は、「受容」であり「受け入れる」ことです。それまでの心理療法のポイントが「アクセプタンス(受容)」でなければ、何だったのでしょうか。

それは「コントロール(操作)」です。

「ACT(アクト)」とは、どのようなものなのでしょうか。一緒に見ていきましょう。

□ 人間は嫌な感情をより強く記憶する生き物

 確かに。思い当たりますよね。

 一日の中で良いことは心地よい気分になりますが、良くないことの方が何度も記憶を思い出して定着しようとする傾向があります。

 これを行動分析学では、「認知の歪み」と呼んでいます。

□ 「逃走」か「闘争」かのコントロール戦略

 これも深く納得します。人はストレスを回避するために「逃走」か「闘争」か無意識に選択しているようです。

 逃走コントロール戦略は、不快な人物や場所を避けたり、好きなことをし忘れようとすること。動画を見たり漫画を読んだり、快楽で気分を紛らわらすことが当てはまります。
闘争コントロール戦略とは、自分のネガティブな感情に反論をすること。自分自身を奮い立たせることで、自己反省をして惜しみない努力することで成長させることが当てはまります。

 どちらの傾向にあるようですね!我が家では、主人が「逃走コントロール」でわたしはどちらかというと「闘争コントロール」でストレス回避をしているタイプになります。

□ ACTは、「有効性」に着目する

 この考え方に一番惹かれています。

 いろいろ試して「有効性」があるものは続けていき、「有効性」がないものは辞めてしまうという考え方です。例えば、毎朝お気に入りのカフェで珈琲をテイクアウトしてから仕事をすると集中できるのであれば「継続」し、毎晩お風呂で半身浴をしてから眠りについても汗をかいて気分がわるくなれば「中断」すること。

一見当たり前のことのようですが、ここで大切なACTの考え方は、常に自分の行動を受容することで自分の行動を続けるか辞めるか選択することができるということです。

実際に「ACT」で提唱されている『6つの基本行動原則』をご紹介していきます。

★ 脱フュージョンとは

自分の「思考」は、その言葉と連鎖されるイメージから作り上げていると認識すること。たまたま嫌な人に出会い、嫌な言葉をかけられたとしても「変な人に遭遇したな」という事実だけ理解するということ。

★ 拡張とは

その一時的な不快な感情を受け入れ、自分の居心地のよい環境をつくること。多大なストレスを抱いて、無理にポジティブ心理学で気分を高めようとしないこと。自分は落ち込んでいるという事実を受け入れることで、奮い立たせることなく自身を受容して認めてあげること。


★ 接続(つながる)とは

今この瞬間に「集中」をすることで意識を現実に向けること。過去の出来事に囚われたり、未来の予期せぬことに不安を抱いても自分が混乱をしてしまう。


★ 観察する自己とは

今の「自己認知」を客観的に可視化することで「事実」に焦点を当てること。自分の感情を迷走させないために「文字に書いたり」客観視をすることで冷静な判断ができるようになること。


★ 価値の確認とは

自分が大切したい価値を明確にし行動指針にして毎日取り組むこと。


★ 目標に向かっての行動とは

自分の価値に基づいた行動を抽象的ではなく具体的に置き換えて行くこと。

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如何でしたでしょうか。

ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)は、奥が深いですね。個人的に、臨床心理学の分野は大変興味を抱くので子育てが落ち着いたら大学院に入り直して学びたいと考えています。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!!!

また次回もテーマでお会いしましょう〜。


冨山真由 @行動習慣コンサルタント 人の感情ではなく「行動」に焦点をあてる教育を実践している。 企業講演の実績は、年間120社累計30,000人が受講。書籍は、7冊10万部超えている。 公式HP:http://mayu-tomiyama.com/