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【旅から取り入れる暮らし】有名デザイナーの自邸から学ぶ@フィンランド

インテリアコーディネーターの大越まゆです。【旅から取り入れる暮らし】では、解説ではなく、私が旅で出会ったインテリアを通して、暮らしに取り入れられるアイテムをプチ紹介させて頂く記事となっております。旅行に行ったときこういうところを見ると参考になるよ、というような視点のご紹介がメインです。

今回は、私の中で1番思い入れのある、アルヴァアアルトの自邸について。大手ハウスメーカーでインテリアコーディネーターをしているとき、新婚旅行で訪れた場所。詳細の説明はググると私なんかより素晴らしく分かりやすい記事がたくさんあるので、ググってみてください☆


デザインの巨匠であるアアルトの家は、見事に自然に溶け込み、決して飾らない、でも大切な人と大切な時間を過ごす空間、家族が楽しめるような仕掛けで溢れていて、あまりに温かな空間に感じたことのない感動を覚えました。多分、泣いてたと思う。

住み心地の良い家とは?

インテリアの仕事をしながら常に考えてきたテーマでしたが、アアルトの家にはその答えが詰まっていました。

広さが取れるか、収納をいかに取るか、何LDKにするか?今のインテリアのトレンドは?流行のカラーは?

そういう、テクニック的なことで頭でっかちになっていた私は、真の豊かさとは何かということを教えられた気がしました。

自然と調和し、大切な人とつつましく暮らすこと。

それが私の住まいへの永遠のテーマとなったのです。

アルヴァアアルトの自邸の好きな場所

公園が見えるアアルトのデスク

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自宅のアトリエのコーナーにアアルトのデスクがあります。アトリエは吹き抜けになっていて、西側の高い位置に大きな窓があり、青空と緑が美しく、効率的に光を取り入れる工夫がなされていました。

これから、リモートワークが増えていき、家の中にオフィススペースを作る人も増えるかもしれません。私だってそうなるかも。

オフィスだから締め切った事務所でいいや、ではなく、気持ちの良い風と光を感じながらのびのびと仕事が出来たら、上手にリフレッシュ出来たり、新しい発想が生まれたりすると私は思います。

低い家具でまとめられたリビング

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1枚目はアトリエから2段下がった中央のメインのリビング。2枚目はリビングから見える景色。3枚目は2階の家族だけのプライベートリビング。

丸みをおびた柔らかでモダンなアアルトのデザインの家具が自然と調和しているように空間に馴染んでいて、照明も天井からピカーッと燦々と照らすのではなく、低い重心のペンダントで柔らかいあかりを灯していて、親しい人たちで集ってくつろぎ、ヒュッゲを楽しむ様子が目に浮かぶよう

私もこのリビングに感銘を受け、A331 BEEHIVEという蜂の巣のようなペンダント照明を、自宅リビングの照明にしていました。(今は海外在住の為、トランクルームの中(涙))

やわらかなあかりが、訪問者には、暗!!!と言われていましたが、慣れると夜に明るい照明なんて身体が休まらない。。と思えるほど、癒やされるのです。

新婚旅行で買ったチェアを置いたダイニングルーム

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リビングの横にはダイニングルームがあり、チェアはアアルト夫婦がイタリアに新婚旅行に行った際に購入したものだそうです。

インテリアでとても大切だと思っていてお客様に良くお伝えしていたのが、「好きな物に囲まれて過ごすと、心身共に健やかでいられる」ということ。

オブジェや、アート、旅行で買ってきた置物や、子どもがつくったものや、自分で描いた絵・・・なんでもいいです。

囲まれてというとコレクターのような部屋を想像してしまうかもしれませんが、そういうことではなく、厳選したお気に入りを身の廻りにおいてみて下さい、ということです。

現代の人は時間が無い、でもお部屋をオシャレにしたい、インスタ映えしたいから、それっぽく見える物をまとめてドーンと提案して下さい、という依頼も多いのですが、

アートの飾り方などはアドバイスするものの、これは参考なので、是非お気に入りを探してみてくださいね、と付け加えています。最初から全部揃ってなくても良いのです。

大好きなアアルト邸。好きな場所は挙げ始めたらキリがないのですが、今回はここまで。

暮らしに取り入れる緑の見えるワークスペース

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出展:SUVACO https://suvaco.jp/project/Q3r4TlIiVk#aEe4lyapy6

こちらはダイニングルームの1角にカウンターデスクを設けて書斎スペースにしているので、お食事の時にも緑を感じることが出来て一石二鳥♪

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出展:fukui http://fukui.areablog.jp/blog/1000007237/p10839039c.html

細く横長に切り取ることで、茶室のような籠もり感と、緑の癒やし効果を両方感じることが出来る書斎。集中出きそうな書斎ですね。

暮らしに取り入れるリビングのペンダント照明

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sectoデザインの照明を使ったナチュラルなリビング。このように、空間が抜けるようなデザインを選べば、圧迫感無く取り入れられます。

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出展:Re:ceno https://www.receno.com/

リビングテーブルの位置が決まっている場合は、このように低めの位置でペンダント照明を設置すると、夜にはくつろげるほんわかとしたあかりとなり、リラックスした空間を演出してくれますよ。

今回は癒やしとくつろぎをテーマにアイテムをご紹介させて頂きました☆

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はじめましての方はぜひこちらをお読みになってください(^^)
大越まゆ@インテリアコーディネーター・2級建築士 https://note.com/mayu_interior

Twitter https://twitter.com/mayuokoshi (お問い合わせはDMより)

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