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所長の自習用おすすめ本まとめ

WIP
このページは随時更新します。

所長のなら所長のところに書けばいいって話でしょって思わないでもないかもしれないけど、まゆつな空高ちゃんがまとめます(以下、所長の意見です)。

なんかこういうのまとめたかったけどずっとやってなかったので。
あと、なんだかんだでわりとズバズバ言っちゃいそうなので覚悟の準備をしておいてください。


英語

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

大学にあったので読み始めた本。
まだちょっとしか進めてないけど、メソッド的にかなり良さそうな本。
私は結構まえがきとかあとがきとか読むの好きなんだけど、森沢洋介氏の序盤の話は極めてスマート、つまり本当にその通り過ぎてわかり味が深すぎる話が載ってるので、一読の価値あり。というか、その序論のところにこの本の使い方が書かれているので、飛ばしちゃダメだよ?

記憶っていうのは時間が経つと飛ぶので、ちゃんと覚えてない(長期記憶として定着していない)うちはDRAMみたいに繰り返し補填といけないんだけどなかなか継続が難しい。わりと、やり方自体は合っていても、教材が適切でない場合も多いように感じる。
でもこの本はそれを無理なく続けられるようにかなり考慮されてる感じ。
このレベルならあんまり無理がなさそう。

あと、中学レベルの英語でも普通のやり取りなら意思疎通が図れるというのは結構ガチ。

コンピューターサイエンス(CS)

痛快!コンピュータ学

この本は文庫本で小さいので通勤時間にも読めます。話し言葉でコンピューターサイエンス(CS)について網羅的に書かれた本。CSの歴史も書かれています。そんなにページ数もなく、話し言葉なので無理なく読めます。あと、文庫本なのでこの内容にして激安。
私自身、元々CS出身じゃないので、この本あたりから読み始めたんですが、本当に無理なく読めました。っていうかいつも薦めてる本だし、空高ちゃんの配信でも度々出てきてるんだよね。分野外の人とか、令和生まれの人に超おすすめ。

この本読むと、著者の坂村健先生って天才だなって思うと思います。わかりやすい説明をできる人が天才だというのはおかしいという人もいるんだけど、まあベクトルが違うって話はあるにしろ、結局のところ、わかりやすい説明をするにはどこが大事でどこを強調して説明すべきとか、つまりはまとめるとこういうことだよとか、要するにものの見方として俯瞰的に何が大事でどういう目的で作られていて、どういうものなのか、ってことが分かってないといけないんですよね。この本にはそういう意味で、ここが本質でこれが分かれば良いというものについて、結構例え話で理解してもらおうというところが出てきます。技術的詳細とかが分かってたほうがすごいかというと、それがベクトルの話なんだけど、少なくとも技術的詳細までしか理解できてない人よりそれを踏まえてそれがどういう方向性のものであるかを説明できる人のほうが優れているので、そういう意味で非常に坂村先生はCSの世界に深い理解のある方だなと思います(当然過ぎるし私が言うのは非常におこがましいけど)。

これを読んでわかんないところがあったら、メモっておいて、後で自分で調べようとするとそこからCSの世界の沼に沈んでいけると思います。

ちなみに、単行本(絶版)と文庫本は内容がほぼ一緒で(文庫本の方が後なので一部付け足されてる)、単行本のコラムにはフィクションも混じってたりするので、私は単行本には手を出さないほうが良いと思います。

というわけで、オタク特有の早口が発動するくらい激推し。

ディジタル回路

論理回路の本です。基本的な2進数の考え方から書いてあります。

これはわかりやすい良い本。初学者に大事なのはもちろん最初の方だと思うんだけど、そのあたりを担当している伊原先生自身がとてもわかりやすい教え方をしてくれる人ということだと思います。
コロナ社の教科書は構成がかなり簡素なので(図とかもそう)、それが嫌だって言われちゃうと結構どうしようもないんだけど、多分そういう人はいると思う。そこが駄目じゃない人には結構いい本だと思います。

この本は演習問題も結構良かった気がする。

パタヘネ(第6版)

言わずと知れたコンピューターアーキテクチャの本って感じだけど、正直一番最初に読む本じゃない。
本当に全部載ってるんだけど、情報量が多すぎてある程度概要を分かってないとわけわかんないと思う。

ただし、汎用計算機(メインフレームのことじゃなくて、普通のPCとかサーバーとかの意)のハードウェア作る人や低レイヤーなプログラム書く人、そうでなくても、とりわけHPCやる計算科学の人は極めて役に立つ本だと思う(そう言っておきながら私はまださらっとしか読めてないんだけど)。

この本のまえがき(だったかな?)にも書いてあることだけど、下のヘネパタに対して、こっちはソフトウェアエンジニアにも読んでもらおうという趣旨がある。

最初に読むべきじゃないって言ったけど、前もって概観を掴むために以下の本あたりを読んでおくと良いかも知れない?
なんにしろ教科書なんだけど、ざっと読んだ感じ、以下の本はそんなに難しくないような書き方になってるように思う。結構コンパクト。もしこの本でもまだ分量が多いと感じるなら、普通に講義を受けましょう。

上の本と似たようなので、以下のコロナ社の本もあるけど個人的にはおすすめしない。用語の説明が結構端折られてるので(私はこれが教科書指定されてて大変苦労した)。こんな事言うとアレだけど、コロナ社の本は結構当たり外れ多い気がする。
IT Textの方が比較的平易な気がした。あと、IT Textの方は第2版に改定されています(私は初版しか読んだことないけどGPUやマルチコアについて追加されているとか)。

ヘネパタ(第6版)

こっちはコンピューターのハードウェアを設計する人が読む本。
私はまだ部分的に知りたいと思ったところしか読んでない。
ただ、本当に全部載ってる本。あまりにも有名だから本当はおすすめするまでもないかもしれないんだけど、一応分野外の人にも紹介ってことで。

この本は何も知らないで読むと何も理解できないので、絶対に最初に読んだら駄目。それはもう挫折を勧めるようなものなので。
パタヘネ読んでから読むのが無難だと思います。

あと、ページ数に対して、文字がものすごく小さいので、情報量が半端ないです。読破するのに何年掛かるんだろうってくらいの感じ。
でも全部載ってる本です。

ただ、ハードウェアの本としてとても有用なんだけど、この定量的評価の方法についてはだんだん見直す時期かも?って話も出てきたりしてます。
ムーアの法則が崩れてドメイン特化アーキテクチャ(DSA)を設計しなきゃいけない(つまり汎用性を捨てる)時代になってしまっているので。
要するにずっと同じような汎用プロセッサを設計することを前提として評価方法を設定している節があるということです。

オートマトン・言語理論 [第2版]

名著。教科書なんだけど、結構これ読むだけでも理解が捗ります。この本はとても良いです。
まあオートマトンって言われても誰が読むんだよって思うかも知れないけど、わりとこのあたりはコンパイラの基礎になってる部分だったりするし、自然言語処理にも応用されている部分があるので、そういうのをちゃんと勉強したい人はこの本を読むと良いと思う。

ところで、森北の本は当たりが多い気がする。当たりっていうのは、初学者が理解できる書き方(プロトコル?)の本って意味。
酷い教科書だと低学年向けの本のはずなのに、その本だけ読んでも何も理解できないので。


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