完全テレワークのノーコード案件終了
先日借用物を返却して完全に終了。
半ば逃げるような形だけど、似たような人も多かった様子。
問題ありありなプロジェクトだったのでそれについてまとめたいと思う。
問題点
問題点:設計書がない
要は制作方法の詳細がないままなので、どうしていいか不明。
客先の言う設計書なるものがあったが、前回のプロジェクトのもので今回用のものではない。基本設計レベル。
今回の開発で用いるノーコードの事が何も書かれていないので。
過去に「設計書からアステリアになかなか落とし込めない」と自身が言っているがそれもその通り。
問題点:見積もり甘さ
客先はこの設計書にかなり自信があるらしく「こんな詳細な設計書があるから大丈夫だろう」と。
かなりの認識ズレがあるようである。
受注側はほぼ制作段階からの工程で見積もった様子。
私見ながら要員の募集スキル、期間、予算などかなり甘いんじゃないかと思った。
問題点:有識者不足
本件で扱うノーコードツールの経験者がおらず、特殊な処理が必要な時の解決策が見出せない。
要員の募集段階で最低限何人か集めておく必要があったのではないか。
ノーコードだからと言って簡単なものではない。と今回の事で思った。
問題点;体制不明瞭
こうした流れから疑問点が山のように出てくる。
特に既存設計書への疑問は最終的に客先から答えてもらう必要があるが、レスポンスが悪い。
問題点:サンプルがない
DBの環境など一部提供されないものがあり、こちらで作成必要なものがあった。
これらに時間が結構取られる。
セキュリティ問題などもあるのだろうけど、それならそれで見積もっておくべき。
現場の状況
状況:成果物や進捗が芳しくない
もちろんスムーズに進めるわけもなく、それだけでなくしっかりとした成果物も作れない。
現状はとりあえず形だけで提出というのもいくつかあった。
状況:問題点を伝えづらい
自社への報告などに、問題点を汲み取ってもらえるように説明するのが難しい。
温度差はあり、現場を抜けたくても状況をなかなか理解してもらえるとは言い難い。
こうした中受注側の総リーダが体調を崩してしまい、それが何よりの裏付けとなった。
状況:抜けたいと思っている人多し
私だけではなく私のチームも解散となった。
一人を残し全員終了となり、その一人は別チームへ。
他の終了者も似たようなものだった様子。
今回のプロジェクトで学べたこと
学べたこと:安易に受注しない
受注前段階で違和感があるものは極力正すことは当然だが、
それが明確にならないならば受けないことも考える。
破綻しては元も子もないので、安請け合いはしない。
学べたこと:見積もりは倍
それでも想定外の事が起こることが多いので、見積もりは多めに。
数々の交渉をしている先輩は「想定の倍にしろ」というくらいである。
感想
ちゃんとしたプロジェクトでノーコードを学びたかった。メリットもよく分からないまま。
自社に経験者はいたが、ほとんど既存のものを少しいじるだけで一から作成した人はいないようだった。
ノーコードをバリバリ扱える経験者はまだまだ少なそう。
技術的に学べたことは少なかったが、テレワーク体験やプロジェクトの問題点など他の事を多く学べた気がする。
SESはよくない言われることが多いが、こういう時すっぱりと身を引けるのはとても良い。
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