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「テレワークでも売れる新しい営業様式」をよんで

今日はこちらの本を読みました。
もう営業しないだろうけど、なにか過去を乗り越えるヒントになるようなことがないか、という点を期待して読みました。


まぁテレワークができる業界出来ない業界があると思うんです。
だから参考程度に・・・

※こちらの本は、基本的にテレワークを推奨する内容です。テレワークに難色を示す上司や、オンライン商談に難色を示す得意先などが出てきて、うまくテレワーク、オンライン商談に持ち込む手法なども書いてます。そして、テレワークやオンライン商談で成果を出せる営業マンになりましょう、そういう営業所を作りましょうという内容の本です。
ですが、私としてはこの本に書いてある内容には、賛同できない点が多くありました。というか、ついていけないというか…その違和感について、少し考えてみたのが、今日のnoteです。

さて、読んでいるうちに、自然と自分がかつてやっていた営業スタイルと照らし合わせて考えていました。
その中で、自分が営業の何がきつかったかが、ぼんやりと見えたきがします。
これからの営業と、これまでの営業と、そのギャップに落ち込んで苦しかったといいますか…

まず、どうして私は営業に向かなかったのか

結局必死になれないことが、私のヤバイ点だったと気が付きました。
一応申し上げますと、営業成績は悪くはなかったんですね。最初は8割行けばいい方だったのが、最後の3年ほどずっと予算を達成するようになったので。
自分が一生懸命やって出た成果なら、この数字を維持できると無邪気に信じることができたでしょう。でも、なんか知らないけど勝手に数字が上がっていった。これは恐怖です。どうして数字が上がったのかわからないから、何を継続して何を辞めればいいのかわからない。数字が落ちた時に何をすればいいのかわからない。
もう本当に、怖くて上司に「どうして上がったかわからないです。」って一回だけ言ったんです。そしたら「たまたまだよ」って言われて、じゃぁ日報にたまたまって書くけどそれでいいのかよ、と思った反面、確かにたまたまだと納得しました。私が努力して数字が上がったわけじゃない。お客さんが数字をくれている、そういう意味でたまたまとしか表現ができませんでした。

営業に求められるハードルって高い・・・!

"できない理由”より”できる工夫”です。「何とかしよう!」と本気で思えば、熱心にシュミレーション予想をするようになります。商談の最中に頭をフル回転させようと努力します。「何か前進させることができる切り口がないかな?」と必死にもなります。この日々の積み重ねの微妙な違いが、決定的な能力の違いをつくりだすのです。その姿勢を、営業マネージャーは見ています。要するに、成績の良い人、悪い人の差は、ここなのです。(P120)

うっわぁ、私には無理だ・・・となぜか反射的に思ってしまうぐらいには、営業職としての心構えがダメでした。
そんな決してサボリーマンではないし、どちらかといえば真面目にやる方だったんだけど、
求められるものが多すぎて、私にはやっぱりできない。営業職を降りて正解だったと思います。
普通に生きていきたいだけなのに、仕事って難し過ぎん??という感想です。
でも、これはもちろんテレワークになる前から求められる水準でしたので、やはり私には無理な職種だったのでしょう。

この本には、
「オン/オフの切り替えが、天国か地獄かの分かれ道」「”性弱説”にもとづいて働く仕掛けをつくる」という見出しの項目があります。
要するに、テレワークだとついついダラケテしまうので、営業マンの時間をしっかりと管理して、一日の業務の成果について報告させましょう、という内容です。
まあ、正しい主張で間違いないと思います。
ただ、ついていけない人は出てくるでしょう。そういう人は切り捨てられてしまうのか…その違和感をずっと最後まで引きずりました。


テレワークにおける営業職とは今までのように、成果が出ていれば良いというわけではないということです。
売上ノルマ達成は大前提で、上司が用意した時間のノルマも達成しないといけない世界が、テレワークによってやってくるでしょう。
それは、我々余白で生きてきた営業マンの絶滅を意味することでしょう。
今後、この世界はこの方向へシフトしていくだろうと思ってます。
それはテレワークが不可能な前職でも同じだと思います。(こればかりは働いた本人の肌の感覚ですが…)

だから退職したんだよ・・・

ようするに、営業という仕事についていけないからやめた。
この結論に至るまで、凄く遠回りをしてしまいました。
がんばれない自分が嫌だとか、どうしてできないんだろうとかずっと考えていましたが、
向かない、頑張れないことも中にはあるんだと気が付きました。
それよりも頑張れる分野で働こうと今は考えています。
そのがんばれる分野はどこにあるのか。きっと青い鳥に違いないと思いながらも…

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