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苺の戦略 #シロクマ文芸部

舞うイチゴを追いかけてゆくと
イチゴ水の湖<うみ>にでた

持っていた虫取り網は長いストローに変わり、伸ばして吸うと、湖<うみ>の水は爽やかで甘くて病みつきになる味がした。

やがて、日が暮れ
もう帰らなければならないのに、帰りたくない

イチゴ水の味に溺れ続ける私

徐々に変容している
自分の姿に気を留めることなく...

そして、うみのイチゴ水に満たされつくした私は
いつの間にか湖畔のイチゴ畑で働く蟲になっていた。

....…

こうして、私は、まんまとイチゴ達の戦略にハマったわけだが、まぁいいだろう.…嫌な気分ではない
なぜなら、
一日の仕事が終わると、あの湖<うみ>のイチゴ水を好きなだけ味わうことができるから__

<おしまい>

#シロクマ文芸部
お題;「舞うイチゴ」から始まる小説・詩歌など

小牧さんの企画に参加しました。
今回もステキなお題ありがとうございます。

赤毛のアンのエピソードを思いだすイチゴ水
実は飲んだ事ないのです。
なのでレシピを検索して味は想像です..…(^▽^;)

以前の参加作品はこちらから↓


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