ガラスの手(シロクマ文芸部)
ガラスの手に負った傷を金で繕う
手に走っていたひび割れは
流れる星の軌跡のような
美しいタトゥーになった
でも、もう、これ以上
傷ついてほしくない
大切な大切な
僕だけのガラスの手
もう居ない
君から生まれたガラスの手
#シロクマ文芸部
今回は詩で参加しました。
部長の小牧さん、今週もステキなお題をありがとうございます。
ガラスの手ということで
昭和の子供だった私は銀河鉄道999の食堂車でウエイトレスをしていたガラスのクレアを思いだしました。
母親の見栄で美しいガラスの身体になったクレアでしたが、光が通り抜けてしまうカラダをとても嘆いていて
いつか生身の身体を取り戻したいと食堂車でウエイトレスをしていたんですよね。
機械の身体を求めて旅をしている哲郎の目線でアニメを見ていた私は、人の価値観の基準って?.…みたいな感じで子供心にも考えるものがありました。
前回のシロクマ文芸部作品はこちらから↓
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