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少女漫画考察

私と少女漫画

私は少女漫画オタクである。

子供の頃から
少女マンガが大好きで

毎月「ちゃお」を
買って

何回も何回も読み返していた。

長年、いろいろな少女漫画を読んでいると
気づいたことがある。

今回は、少女漫画における
私なりの仮設を考察してみたいと思う。

目の大きさ


「目が大きい作品は売れる」

小学生の頃に立てた
仮説だ。

小学生の頃、

主人公がアイドルとして活躍する
某大ヒット作にハマっていた。

漫画もアニメもゲームも
追っかけるほど好きだった。

その作品の人気が出てから
しばらくすると、

目の描き方がそっくりな
漫画が始まった。

前髪の描き方も
似ていた気がする。

連載は3回で打ち切りになった
ことから

子供ながらに
「作画を真似てもダメなのだ」と
学んだのだった。

それから、

新連載は
目が大きな主人公ばかり。

控えめな目の作品は
ことごとく打ち切りに…
(なっていた気がする)

ちなみに
どれくらい目が大きいかと言うと、

顔面積の3分の2を
目が占めている程だった。

目の進化


私が
中学生になった頃には

大人気だった某アイドル漫画は
連載を終了していた。

そして
成長につれ
漫画雑誌は買わなくなっていった。

そんなある日、
書店に行くと

大好きだった「ちゃお」が
目に入った。

すると
表紙を飾る主人公の目が

ますます巨大化しているではないか。

顔面積の3分の2程の大きさだった目が
6分の5程の大きさになっていた。

目の形は
縦にも横にも大きくなり

鼻と口は
小さく追いやられていた。

私は少女漫画の進化に
衝撃を受けたのであった。

その後から現代まで

巨大な目からシンプルな目に
変わっていった。

縦にも横にも大きな目から、
縦の長さを抑えた丸っこい目になり、

目の中の書き込みは
シンプルになっていった。

進化の理由


漫画やアニメ的な絵が
大衆へ向けた作品に多用されるようになり

かつての
「漫画・アニメ=オタク」
という認識は薄れ、

おしゃれな雰囲気の
イラストが増えてきたからでは
ないだろうか。

いわゆる
「エモい」「夢可愛い」
といった

イラスト自身が
デザインになる絵が
増えてきているように思う。

ラブシーンについて


少女漫画は雑誌によって

どこまでラブシーンを描いてよいか決まっている。
(勝手な解釈)

小学生の児童が読むような
「ちゃお」や「りぼん」では
キスまでOK

中高生が読む
「別マ」「マーガレット」では
キスの先が微妙に
描かれている。

するの?しないの?で
読者をドキドキさせながら

3ヶ月位引っ張るのが手法だ。

ラブシーンのタイミング

そして
私の見解では

だいたい
コミックス9巻で

Hする・しない問題が
発生すると踏んでいる。

キスの先までの流れ

9巻のパターンはだいたい決まっている。

主人公たちは旅行に行くことになる。

ドキドキしながら夜を迎えた主人公だが
彼氏は何もしてこない。

ショックを受けた主人公は落ち込み、
彼とはギクシャク…

主人公の様子に気づいた彼は
「お前のことを大切にしたいから
ナンタラカンタラ〜」
と弁解し

愛のハグを交わし、仲直りのオチ。

作品によって
多少の紆余曲折あるが

大筋はこんな感じである。

ショックな出来事


しかし、
私の予想を裏切った漫画があった。

具体的な描写はないが、

布団の中で裸で抱き合う2人を
描いた作品があったのだ。

イケメンで爽やかな彼と
晴れて結ばれた2人が

生生しい結果に…。

衝撃だった。

少女漫画の軽度なエロに
慌てふためく年齢でもないが、

いい年した大人が
ショックを受けてしまった。

この雑誌では
そこまで表現しないと

油断していた結果である。

少女漫画とは


子供のころの私は

内気な主人公と
自分を重ね合わせて

漫画の世界に没頭していた。

しかし

当時あんなにときめいていた
学園青春作品も

今読んでみると
ちっとも心に響かない。

むしろ

主人公たちの恋愛模様を
鼻で笑う自分がいるから
恐ろしい。

小学生・中学生・高校生
の頃の

不安定で
純粋な心があったからこそ

あんなに
作品を楽しめたのだろう。

当時の心は失ってしまったが、

物語の展開にハラハラ・ドキドキした
高揚感は忘れない。

あの時感じた高揚感が
今も私を本屋へと向かわせるのだ。



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