sunroad miraidouro 豊岡滞在日記
2020年11月24日 火曜日
兵庫県は豊岡、日置で1ヶ月ほどの滞在制作をしている友人西くんを訪ねるため早起き
こんな時間に外に出るのはひさしぶりだ
片道3時間ほど、バスと電車を乗り継いで向かう
通勤時間帯のバス停は、マジで一人一メートルほど空けて列になっていた
亀岡前でトンネルを抜けたらとつぜん霧
園部駅ではしんどそうなおっちゃんが煙草を吸いながらとぼとぼホームを歩いている
窓の外を眺めていると、なんだここ、みたいな場が多いのだが早くて写真が撮れない
椰子の木とソーラーパネルのある家 唐突な公園(広い) おかしなかかし
江原という駅で降り、いい廃れ具合の商店街を歩く SUVLOGというスペースが目的地
SUVLOGに入るとそこはもうほとんど西くんの家だった 間接照明とお香の匂いがそう思わせるようだ
二階でマリカーをして遊んだ 大きな鏡のついた大きな古い棚があった 畳に布団が敷かれていた ここで眠っているのかな
ちょっと乾杯しようやと言われ、商店街の中の定食屋さんへ入り、レバーオイルと唐揚げと瓶ビールで乾杯をする
もうすっかり知り合いみたいにお店の方と話していた西くんに「馴染んでるね」と言うと、「馴れ馴れしいだけ」と笑っていた
グーグルマップで見ていたら海が近そうだったので「海にいきたい」と言っていたのだが、どうやら海、全然近くなかったらしく、結局車を出してもらうことになる
めっちゃ揺れる電車に乗って豊岡まで出て、「かも川」という定食屋に入り、ビールを飲みつつ昼ごはんを食べる おばあちゃんちみたいな店だった
ときどきなっちゃんとビデオ電話がつながる なんだこれ 西くんってふだんからこういう生活送ってるの?
その後、豊岡の地域おこし協力隊の瑞帆さん、のぶさん、小峠さんの3名と会い、車を出していただいて海へ向かう
とちゅう釣り場へ寄ったり貸しグラウンドを見学したり、ドライブってこういう感じなのかなというドライブ感だった
目指した海は今子浦というところらしい 日本海らしく、磯臭くてごみだらけの海だった たまらん これこれ! と思ったら、ちゃんときれいなスポットもあった
大きくて平らな岩から岩へと飛び移ってどんどん沖の方へ近づく 景色が開けてくる
ちょうど夕暮れどきで、絶景! と思ったら、日本の夕日百選に選ばれているらしい へえ〜と思ったが、今よく考えたら百選って割と多いな 47しか都道府県はないのに
岩の隙間には貝や魚がたくさんいた こういうのを眺めているだけでずっと時間を過ごせてしまう 生き物の存在を感じる水場が好きだ
展望台の方へ行こうということになり、どんどん坂を登ってゆく
この坂、なかなかの傾斜、細い道だが、柵などはない 片側は山、片側は崖
子供が走ったらガチでキレてしまいそうなほど危なげ
西くん、隣で「俺ちょっとマジで嫌かも」などと言っている 怖いらしい
道の海側へ寄り、わたしが谷底を覗き込むたびに「まなみさんちょっとマジで落ちんといてや」と言いながらバッグを掴もうとする 逆に怖いのでぜったいにやめてほしい
そのまま展望台まで登ったが、西くんの限界が近そうだったのですぐに降りた 景色はよかった 謎の洞窟を見つけた 遠くに船が横切った
電車の時間が迫っていたので、そのままSUVLOG近くまで送ってもらい、荷物をかっさらってろくに挨拶もできないまま電車に飛び乗った 帰りの電車はずっと眠っていた
京都タワーを見ると、「帰ってきちゃったな」みたいな、残念なような、安心したような、そんな気分になる
20代前半のころ、学校を出たあと新卒で就職したのは京都駅構内の施設だった ばっちり京都タワーを臨める大きな窓を見ながら、人事の人に「京都タワー、毎日見てると嫌になってくるよ」と言われたことがある
わたしは結局京都タワーが嫌になる前にその仕事を辞めて、今でも京都タワーを見ると、おおっと思う 大きくて光っていてきれい
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