2014年の夢(ヤク中ドライバーの夢/傘の夢/本の角の夢)

タクシーに乗ったらヤク中のドライバーに当たってしまった。運転が荒い。わたしはすぐにこいつ薬やってる、とおもったのだが、気づくのがこわいので黙っておく。そのうち、いよいよ運転がぐらぐらしてきた。バイト先の人と一緒に乗っていたのだけど、彼は「あれ、なんか飲んでますよね?(笑)」と語尾にかっこわらいをつけて軽く発言する。ナイスだとおもった。その余裕がすばらしい。彼は現実でもいつもそうなのだった。私だったら絶対語尾にかっこいかりつけて喋っちゃう。それが人を焦らせ悪循環だと分かっていてもそうしてしまう。「えっ、もしかしてなんかやってますか?(焦) そういうの困るんですけど(怒)」。
そうこうしていると、案の定電柱にばーんと正面からぶつかり、彼は、「よんできて(笑)」と言った。
私は車から降りて走る。走る背中で彼が「ビール(笑)」と言っているのが聞こえた。彼はドライバーはビールを飲んだとおもっているのか、とわたしは思った。
現場のほど近くには病院があり、わたしは当然そこに行って先生かなにかを呼んでこればいいのだと思っていた。けれど、走っている途中で「あれ? これって警察じゃない?」と思いだした。でも彼もたぶん病院の人を呼んできてと言っている。でもでもこれって警察案件だと思う。でもでもでも一応事故ったのだから首とか鞭打ちしてる可能性もなきにしもあらず? え、どっち、え、となったところで目が覚めた。

よく泣いた夢をみて、目が覚めるとのどが痛かった。
母と二人でホッコリ系の個人商店みたいなお店に行った。ガレージのような砂っぽい店だった。店から出ようとすると雨が降っていた。芸大によくいるタイプの、髪を伸ばし無精ひげを生やし、アースカラーのよれよれとした服を着た反資本主義みたいな店主が親切にもビニール傘を二本くれた。汚い傘だったが、わたしはその心遣いがとてもうれしかった。母はしかし、もっときれいなのをください、と言った。わたしは母のその発言と、平気でそんな言葉を発することができる精神性に心から嫌悪を感じた。
帰り道、雨は止んでいた。母はさっきの男の悪口を言っている。わたしはそれが許せなくて、男の親切心を分からない母が許せなくて、声をあげて泣いた。どうしようもない重さで悲しみがのしかかってきた。どれだけたっても涙は止まらなかった。
目が覚めるときっちりとのどが痛かった。泣いてたな、と思った。夢でよかった。母はこんな性格ではない。自分の心を母に映してしまったのかもしれないと思った。わたしもこんな性格ではないと信じたい。

本の角で子供の目を刺す夢を見た。本屋ではしゃぎ倒している子供達がいて、うるさいなと思いながら本を手に取ったらそこに子供がつっこんできて、角で目を刺すかたちになってしまった。子供はキャーキャー言いながら走ってゆく。うわわ、と思って別の場所に行って別の本を持ちあげると、そこにまた別の子供が突っ込んできて目を刺してしまう。なにこれどういうこと? こわいんだけど。確かに苦手なタイプの子供達だったけれど、目つぶしするほどは憎しみを持っていないと思っている。あれは当たり屋だ。けれどどこかで自分が信じられない。

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