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GOOD WAR 7.強い意志を感じるね


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週末限定、午前中からの稽古。
稽古前、朗くんに「今回愛美さんの役割は完全にキュレーターやな」と言われてどきっとする。大丈夫?
「今日はどんな1日にしたいですか? いや、今日はまだ始まったばっかやから」

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これまでの稽古から出てきたワードをいくつかチョイスして、それをテーマにしてつくる(たぶんシーンを)。

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不穏な空気、残さんは床ばい、伊奈さんはピアノをポロンポロン。
綾子さんは外の様子を伺っている、諸江さんはそれらの様子を説明している。
カーテンが動いている、というのは確かに怖い、なんでだろうな、幽霊っぽい、実体がないが存在を感じる。
そもそもカーテンというものがなかなかいいのかもしれない、窓、外と繋がるもの、外を臨むものを遮断するもの。

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お昼休憩でごはんを買いに近所のコンビニに行く。
カップ麺を買ったのだがお湯が使えなくなっていて諸江さんとふたり愕然とする。言ってくれればいいのに!
お湯を求めてウロウロしていると、警備員さんがご好意でお湯を沸かしてくれた。コンビニへの反発もあってかいっきに大好きになってしまった。

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お昼休憩を挟んで、なんと劇場を使わせてもらえるとのこと。よろこんで劇場に移動。
各人にあてがわれたテキストを、それぞれ好きな場所を選んで言う。
一人一人名前を呼ばれ、舞台(選んだ場所)に上がって、発語する。
これはなんだか戦いに来てるっぽい、オーディション感だろうか。
「いいですね、残さん、すごい素敵です」と朗くんがうれしそうにしている。

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わたしは争いを一概に悪いもんだとは思っていないんだなと気付いてから、じゃあわたしにとって「いい争い」ってなんだろ? と考えている。
信念のある、自分自身の争い。個人の戦い?
人の争いの代替、代理戦争はいやだな、と思った。
わたしはわたしの人生をグッドなウォーにしたいなと思っている。

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帰りぎわ、ひとりの女性が寒空の下さかんに野良ピアノを弾いているのを見て、綾子さんがいたずらっぽく「強い意志を感じるね」と言った。わたしも感じました、その意志。

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今日はいつも使っているGRⅢをわすれてしまって、iPhoneのカメラで写真を撮った。
以上。


出席:河井、伊奈、諸江、山下、渡辺、田中
日時:2020年12月19日 18:00〜21:00
場所:京都府立文化芸術会館


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ルサンチカ 『GOOD WAR』

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 「GOOD WAR」には、私たちが「戦争」と聞いて想像する争いと、社会に実際に存在する争いの両方が含まれています。争いに勝った人、争うことをやめた人、これから争う人、争いから逃げる人が剣闘士として登場し、「よい争い」と「わるい争い」の区別がないことを実感しながらも、自分(や自分の周囲)の生活のために争いを行います。
 私たちは生きている限り、これからも誰か(または環境)と戦い続けなければいけません。現時点で戦っていなくても、生きている限りいずれ争いに巻き込まれます。『GOOD WAR』ではそのいずれ行われる争いと、過去にあった争いとの向き合い方を鑑賞者と共に考えるべく演劇作品を上演します。

日時:
2021年2月5日(金)、2月6日(土)
2月5日(金) 19:00
2月6日(土) 11:00/15:00

会場:京都府立文化芸術会館

チケット(発売中)
一般 予約:2,500円 当日:3,000円
U30 予約:2,000円 当日:2,500円
高校生以下:500円
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料
発売方法:パスマーケット、当日販売のみ

チケット取り扱い:
オンラインチケット(パスマーケット)→https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/012t5m11b5x68.html#detail

構成・演出:河井朗
ドラマトゥルク:田中愛美
出演:伊奈昌宏、諸江翔大朗、山下残、渡辺綾子
美術:辻梨絵子
音響・照明・舞台監督:京都府立文化芸術会館
制作:沢大洋
企画・製作:ルサンチカ
協力:古川雄大、台風クラブ、ARCHIVES PAY
主催:京都府、指定管理者 創、Kyoto演劇フェスティバル実行委員会、ルサンチカ
助成:公益財団法人全国税理士共栄会文化財団、公益財団法人パブリックソース財団、京都府文化活動継続支援補助金



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