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#学園
『転生しても憑いてきます』#40
キャーラの葬儀は王都にいる司教が担ってくれた。
かつてニューエ婦人が営んでいた牧場の跡地が墓場になっていて、葬儀もそこで執り行われた。
学園長という肩書きのおかげか、カローナ同様、教員や生徒のみならず王や王族も参列していた。
ジャーメラも見掛けたが、かなり落ち込んだ様子だったので、声をかけなかった。
司教は大司教と同じ八の字髭をしていて、死者への弔いの言葉を述べていた。
僕とケーナはキ
『転生しても憑いてきます』#11
時計のチクタクしか音がしないほど沈黙の時間が続いたが、ビーラが「なるほどな」と腕を組んだ。
「つまり、お前には前世に禁じられた物に手を出したせいで呪われて、その呪いが転生しても続いているっていう事なんだな?」
この質問に僕はコクンと頷いた。
僕の返しにビーラは納得した様子で何度も頷いていた。
「呪いの解除の魔法とかはしたのか?」
「いえ……でも、その幽霊と戦った事はあります」
「幽霊と?……