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ゲイであること、家族

先日、僕は二十歳を迎えました。
お酒が飲めるようになり、タバコが吸えるようになり、成人として多くの人が
節目と捉える日です。僕はタバコは吸えないけど。笑

そして僕の誕生日の数ヶ月前、母親に癌が見つかりました。


まだ早期の段階だったので余命が宣告されるような状況ではありませんでしたが、
手術は必要とのことでした。
そんな重たい内容を「発表があります!お母さんはガンでした!」なんて父親と
一緒に言うものだから、びっくりですよね笑 
心配させないようにという親の優しさなのかな。

それに初期段階ということもあって、世間でよく聞くように抗がん剤で髪が抜けるとか、かなり辛い治療を…みたいなこともなく自分がガン患者の家族であることを忘れてしまうほどでした。手術でガンを切除した後は体調も良好で、再発さえなければ通院で普通に暮らしていける状況になりました。母の強運ですね。
本当に母は強し、です。


それとは全く別に、僕は18歳くらいの時から「ゲイであることを親が生きている間に伝えたい」と考えていました。
でもなんでもない日に突然言うなんてハードル高いじゃないですか笑
だから20歳になった時に伝えられたら一番いいな、なんて思っていて。

だけど言おうと思った折に、再発が見つかりました。確定ではないけれど、多分
そうだろうと。


そんなことがあって、結局僕は言い出せませんでした。直接言えないだろうから
ちゃんと便箋用意したりしてたんだけどね。
理由としては、カミングアウトが母の精神的な負担になることは避けたかった
から。
それに父親が若干同性愛に否定的なので、もし父親に受け入れてもらえなくて
それをきっかけに家庭が不安定になるのは嫌でした。弟も受験生だし、何より
母の治療もあるし。しょうがない。

でも考えるんです。20歳という節目が終わってしまって、この先いつ話そうか。
本当に生涯添い遂げたい人と出会った時くらい?笑
そんな瞬間来るのかなー…
それに癌という病気を通して、親の寿命には限りがあることがとてもまっすぐ迫ってきているのを感じました。カミングアウトを先延ばしできる時間にも限りがあるという、すごく現実的な実感。

だからこれからはゲイという性質を抱えた自分をいつ、どう家族に見せるのかきちんと考えなければいけないなと思います。最近はあんまりいじってなかったけど、アプリとかで年上の人に話聞くのもアリかな〜と考えたり。
一応カミングアウトした友達はいるけど、それにしてもリアルな友達に相談する
には話題が激重ですよねー。
だから、アプリ内で話すだけ〜みたいな距離感がちょうどいいかもしれない。

結局当事者にしか分からない問題ってあると思うんです。同じ悩みを持つもの同士
というか。だからね、聞き込み調査しながらどうするか決めていきたいなと考えております。


やだな〜〜久々の更新なのにちょっと暗い文章になっちゃった笑
現在の心境の吐露でした、お付き合いいただきありがとうございます。。
もし何かご自身の経験がある方がいらっしゃったら、コメントいただけたら
嬉しいです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!



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