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占い師の幸福の見せかた

わたしは、占い師は誰よりも幸福であるべきだと思っています。

ガス欠の車が走れないように、自分の中が幸せでないと、心から他人の幸せを願えないからです。
しかし、その見せかたについては悩むところであります。

大昔、有名なスピリチュアルカウンセラーの方が、
「自宅鑑定の際にはいっさい、子どもに関するものは相談者に見せないように配慮している」
と語っておられました。
理由として、お子さんを亡くしていたり、不妊で悩んでいる方が、来られることもあるからだそう。

わたしの中にはずっと上記のことが心に残っていて、幸せの見せかたについて考えています。
他人に自分の幸せを共有するなとはわたしは思いません。
むしろ共有して欲しいと思います。
けれど、それが自分の番になったとき、共有して良いものだろうか?と思うのです。

世の中にはさまざまな悩みを抱えて、苦しんでいる人がいます。
それは、ある視点では些細なことであったり、容易なこと、当たり前のことかも知れない。
けれどそれが当たり前ではない人、渇望している人々もいる。


年末年始が近づくと、思うのです。
年末年始は家族や親戚で過ごすのが当たり前の人と、そうでない人がいる。 わたしはかつて、後者でした。

血の繋がりが、地獄だった。

笑ってしまうけど、流行りの鬼滅の刃も、見れなかったのです。
あれは、兄妹の絆の物語だったから。

あの頃のわたしと同じ苦しさを抱えた人が、今この瞬間にも、表面では平気な顔で日常を営んでいるのだろうとも思います。
繰り返しになりますが、わたしは占い師は幸福であるべきだと思っています。
でもその見せかたについては、これからもずっと悩んでいくのだろうと思っています。

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