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私の英語多読遍歴162:Enchanted, Inc.

TLで見かけて設定が面白そうだったので。

街中にエルフやフェアリーが?不思議なものを度々見てしまうKatieの力、それは”魔法が効かない”特異体質。魔法力を全く持ちあわせないゆえに魔法の効力も及ばないというある意味残念にも思える体質だったが、その”魔法耐性”を必要とする魔法を製作販売する会社にヘッドハントされる。

普通に現代のNYの中に魔法の世界がミックスされているのがまず面白い。普通の人だと思っていたら実は魔法の力があって〜というよくあるパターンではなく、逆に普通の人たちには大なり小なり備わっている魔力がまったくない主人公というある意味斬新な設定。魔力があれば魔法が効くが、まったくない場合は魔法が効かなくなるらしく、そのために目くらましや姿隠しの魔法をかけてもありのままが見えてしまうと。書類や製品を魔法で偽造しようとしても、Katieには効かないので見破れるんですね。なるほどそうきたか。

この世界においては魔力がまったくないというのは大変レアな存在。そしてその能力によってヘッドハントされるのがMSI, Inc.。自分にイリュージョンの魔法をかけてイケメンに見せている(しかしKatieには本当の姿が見えている)Rod、シャイなイケメンOwen(実はめちゃくちゃ強い魔法使い)、気の良さそうな老齢のCEO(齢数千年の大魔術師)などに囲まれ、Katieの生活は激変。きづいたらガーゴイルと気軽に会話し、女子会の勢いでカエルにキスするはめになり…

魔法の世界の話なのにマーケティングが重要だとミーティングで議題をあげたり、魔法製品のライバルの登場に企業弁護士を使って対抗したり。私たちの知っているリアルな世界と魔法の世界のミックス具合が楽しいです。今見えている世界ももしかしたら…?とか思えてきたり、来なかったりw

わちゃわちゃで勢いのあるストーリーのおかげで退屈することなく読めます。文章も読みやすくて難しい言い回しもなく、さく読めでした。シリアスさは皆無なので軽いエンターテイメントにちょうどいい。シリーズ化されているので、また読んでいこうかなと思います。

以上「Enchanted, Inc.」でした。

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