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親への罪悪感を手放したら、現実世界が動き出した

この3日間ほど、自分の思い込みや「そういうもの」と思っていたことから解放されたくて、自分の中に潜りこんでいた。

キッカケはいくつもあるけれど、これまで自分の人生を切り開いて、作り上げてきた結果や手にしたはずのものに対しなぜしんどさを感じているのか?という事に目を向けざるを得なかったからだ。

いつまで、どこまで頑張ったらいいのか?

やりたくてやってるのに、こんな疑問が浮かんでくるのは、やっぱり健全ではないと思った。

「親といるとなぜか苦しい」

この本、すごくよかった。
これまでに解消されなかった疑問への答えが、
すべてここに書かれていた。

父親との関係を思い返しても、
母親との関係を振り返っても、
精神的な交流をしたことがないな、と
うつ病で入院中に気がついたのだが、
なぜなのかはわからなかった。

その後も親と没交渉にならない程度に会うこともあったが、親と接触したあとは必ず思うことがあった。それは、

「うちの両親が内省しているところを見たことがない」
「親から共感されたことが一度もない」
「親は一方的にラジオみたいに話すが、
"最近どう?"みたいな私はの質問は一度もなく、
つまり"会話"はしたことがない」

ということ。

私が相手だからなのか?

他人に対して同じ態度で接したら、完全に失礼な人間だと思われるレベルで、コミュニケーションのマナーがなっていない。

そして、そのことに全く気がついていないため、
子どもの頃も理解不能の存在だったが、
私が大人になったらますます理解に苦しむ人間性で、そんな人の子どもである自分も、自分で気がついていないだけで、コミュニケーション不全のダメなヤツなのか……?

ウロボロスのようにエンドレスループする解けない謎。

そこに答えてくれたのがこの本だった。

本の言葉を借りるなら、うちの両親は「精神が未成熟な大人」らしい。

そして、そういう親に育てられた子どもは、
「精神的ネグレクト」を受けた状態なんだという。

しっくりきた。

すべてが腑に落ちた。

子どもに共感できないのも、自分の感情のままに不機嫌を子どもにぶつけてくるのも、親が自分のことで精一杯で子どもの精神発達をケアできないのも、
すべて説明がつく。

特に、私の場合は、親以上に内省するタイプだったので(たぶん、純文学に触れすぎたから)、親からすると「自分の価値観に疑問をぶつけてきて、理解できない論理を展開する厄介な娘」だと思われていた可能性が高い。

こういう親のしつけや教育、推奨する状態は、次のものらしい。

  • 目上の人の言われたとおりにし、尊敬する

  • 親に支配力や力を与えるような身体的な病気やケガをする

  • 子どもが不安や自信喪失している状態

  • 進んで親と同じことをする

  • 完璧にできず、ちがったことをすることに対する罪悪感と恥ずかしさを抱くこと

  • 人の話、とくに親の悩みや不満に自発的に耳を傾けること

  • 女の子は笑顔で、男の子はたくましく、といった典型的な男女の役割に徹する

出所:「親といるとなぜか苦しい」


両親とくに、母親からの教育はこの全部が当てはまっている。

「間違えてもいいから、挑戦しよ!」と国を挙げて耳タコ状態で言われ続けてる精神とは、真逆の教え……。

さらに、私のような内省しがちな子どもは次のことを恥じるように育てられた傾向があるという。

  • やる気をもつ

  • 自発性をもつ

  • 傷つき、悲しみ、変化することへの悲しみや嘆きの感情をもつこと

  • 天真爛漫な愛情を与える、与えられる

  • 本当の気持ちや考えを言うこと

  • ひどいことをされたり、バカにされたときに怒ること


私がこれまで、自分が頑張りたくて頑張って何か結果を出せても「ワタシ、やるじゃん!」と、素直に思えないのは、このせいだったのだ。

そして、親と私が噛み合わないのも、このせいだった。

私はここまで生きてくる上で本を読むことで、親に教わらなかったことを学んできたという自負がある。

読書に人生を救われたと本気で思っている。
だからこそ、自分の考えや意見を持つことに価値を見出しているし、感情が豊かになることも人生に必要な要素だと思って生きている。

それを学校で教えられ、学んだ。
だから、それを実践したのだが、その結果、
私は家庭内に居場所がなくなった。

「女の子は勉強なんてする必要ない」

というメッセージかのごとく、「親より賢くなるな」「親より幸せになるな」という呪いをかけられてきたのではないか?

私は中学2年生の頃、そういう親たちの姿に対し必死で反抗した。私の意思を、価値観を、踏みにじられないように、たとえ孤独になろうと守り抜いた。

「親の言うことは、すべて正しくない。
私は自分で判断する」

そう心に誓ったのを今でも覚えている。
しかし、家では「手がつけられない厄介な反抗期の娘」としか映っていなかったようだ。

それを表すエピソードがある。

ある朝、父親が書いたと思われる手紙が勉強机のうえに置かれていた。広告のチラシの裏に綴られた内容は、最初の数行を読んだだけで怒りが湧いて、憤り、衝動にまかせて破り捨てた。

書き出しはこうだった。

「家族とは、社会の最小単位であり、それを構成する親や兄弟と助け合い生きていく存在である。

もっと親に感謝し、弟たちを助けて仲良くするよう心を改めろ……(以下、読んでないので省略)」

これを見た中学2年生の女の子の気持ち、想像できますか? 

援助交際をして警察にお世話になり続け、髪の毛は金髪で毎晩、男の家を泊まり歩き、しょっちゅう万引きしてる……という行動を取ってるなら、まだ理解できる。

たかが、反抗期の14歳の女の子が家で態度悪いだけで、なんでこんなこと言われなきゃなんないわけ?????

意味がわからなかった。
しかも、よく読んだらわかりますけど、
一つも自分の言葉で書いてないんですよ、これ!

他人から借りてきた言葉で、
世間一般のステレオタイプな価値観を偉そうに語り、自分たちの都合がいいようにコントロールしたいがための言葉。

こんなものしか娘に書けないのか!!!!(怒)
お前の本心はどこにあるんじゃ、ボケぇぇぇ!!

そして、先ほど書いた誓いを立てたんです。

「私は誰にも私の意思も価値観も踏みにじらせない」と。

私が父親なら、こんな手紙は書きません。

「あなたと話ができず、寂しいけれど、もし一ヶ月後でも、1年後でも……もっと先でも話したくなったらいつでも言って欲しい。うっとうしいと思うだろうけど、お母さんはずっと味方でいます。」

みたいなさぁ、「あなたのこと気にかけてるよ」みたいなこと、なんで書けないかな??って思ったんです当時。まぁ、そもそもこんな手紙書かなきゃなんない状況になりたくないけど。

だってもし、こんな彼氏居たらイヤじゃないですか? 倦怠期になったカップルで、彼女の方が浮気してるっぽい感じでそっけなくて連絡くれないからって、

「僕と君は、法的拘束力はないけれど、"付き合う"という合意を互いに行った男女であり、その合意期間中は、いかなることがあっても互いに協力して困難を乗り越えるのが、人間としての"スジ"ってもんじゃないですか? 

連絡に対する対応もその合意の要件のなかに含まれるため、身体的困難な状況でない限り、全うする努力をするのが女性として、人としての態度ではありませんか?」

とかきたらさ、怖いでしょ???
マジでこんな男ムリ! ってなるでしょ?
彼氏ならそっこーサヨナラ〜ってできても、
親だし!!!

無視する以外にできることって、自分の思想信条を殺してこのキモい内容を実践するってことなんですよ。それが両親の願い……。


え、まじでムリ。


って思って以来、あの人たちの中でたぶん私は今も"反抗期"なんでしょうね。

弟はこのキモい内容を忠実になんの疑いもなく実行していたので、「理想の息子」として今も生きてます。

問題は、このキモい手紙を実行できなかった
「私がおかしい」
「私が変」
「私がダメ」

という呪いをかけられていたこと。
そして、その呪いが呪いだと気づける手立てが全くなかったこと。

  • 親の価値観では生きられない

  • 親がヤバい

ここまでは自力でたどり着けても、その次の

  • 親の価値観に従わなくていい

  • 子どもじゃなくて、親がヤバいケースもぜんぜんある


ってとろこまでは、自分だけではたどり着けないように、この社会はできているからだ。

親は子どもを捨てられるのに、子どもが親を捨てることはできない法律っておかしくない?

親が子どもを殺しても罪は軽いが、子どもが親を殺すと重罪になるのもおかしくない?

親様>>>>>>>>子ども

くらい、価値の重さが社会で違うじゃないですか。

親になる資格のないやつが親になってる可能性には言及しないのに、そんな親を敬わない子どもは非難される。

私は昔から思っていることがある。
人に言ったら白い目を向けられるので言わずにいたが、児童虐待で命を落とす子どものニュースを聞くたびに思う。

「あぁ、居ない方がマシな親っているよな」

この本は、ハッキリ書いてくれてる。

「親に共感してもらいたいとかそんなことを考えるのは今すぐやめて、別の目標をみつけよう」
「(親のいうとおりにしなくても)断じて親不孝ではない」
「親の温かさに期待しない」

かなり、強く、親様マンセーを否定してくれる。


この本を読んで景色が変わった。


私のやる気は、肯定していいんだ。
私が何をしても、恥じなくていいんだ。
親以外の人は私のことをすごく大事にしてくれてたから、今の私になったのだ。

本当にありがとう。

親に最低限の感謝をし、関わってきてくれた人たちへの最大限の感謝の気持ちを深夜に解き放った。

そしたら、不思議なことが起きた。

仕事で数ヶ月にわたり、よくわからないが関係なのか何かがこんがらがってしまい、送っても一切連絡がこなかった相手から、「ずっと無視しててごめんなさい!」とメッセージがきた。

夫に役割について悩みを伝えたら、「すごくよくわかったので、努力します」と言われた。

連絡こないな〜と数日思っていた相手から、連絡がきていた。

何か堰き止められていたのか?と思うほど、一気に物事が動く連絡が今日きたのだ。

しいたけ占いにも「生き直しをする大手術を行ってるところ」とか書いてあった。

スピリチュアル好きの私としては、この偶然は見過ごせない。

これは、、、、、引き寄せ?!


まだやり切ったといえるほどではないので、
もう少し潜りたいと思う。


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