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③「いい気分で人生好転」系自己啓発のネタ本を見つけた

自己啓発本を読んで人生が変わる人と変わらない人の違いは、「問いの立て方にある」と、一つ前のnoteに書いた。

Netflixに自己啓発の先駆者であるアンソニーロビンズのドキュメンタリーがあり、少し見てみた。

まるでコンサートだった。
5千人規模の会場に7千人集まるなど、彼の伝説話は尽きないが、観客の気持ちが最高潮に達したところでアンソニーロビンズが登場するように仕掛けたり、音楽を効果的に使って感情を盛り上がるなど、
ザ・エンターテイメント!

涙を流す者、興奮する者、歓喜そして熱狂!
ライブ会場でしか見たことがない、
人の波に乗って人間が運ばれていく様子を目の当たりにして、異常な熱気に包まれるこの空間を、
冷やかしで見ていたことを忘れ、30分も見てないのに、催眠にかかりやすい私はすっかり魅了され、
うっかりアンソニーの本を買って一気に読んでしまった。

恐るべし、アンソニー。
そして、彼の側近らしきコンテンツプロデューサーとやらの肩書きを持った女性が、やたらデキる女だったこともここに記録しておきたい。

秘書のようなオーラを持ちながら、イベントを盛り上げるための観客の個人情報を空で伝え、発言の全てがアンソニーに「good!」と次々と採用されていた。

アンソニーの意思と寸分違わぬ発言。
心酔具合が見て取れます。
きっとここのスタッフはみんな、アンソニーによって人生を変えられたのでしょう。

さて、本を読んでみると、驚くべきことが。
なんと! 自己啓発本に対する私の考察にアンサーするかのような内容ではありませんか。

*人生を変えたいではなく、変えなければならないと緊迫感をもつこと
*問いの質が人生を左右すること
*脳の使い方

などが書いてあり、昨今流行りの

「気分がよくなることを考えれば、夢が叶う」

的な自己啓発本のメッセージのカラクリが記されていた。

私は常々、なぜ気分がよくなると人生が好転するのか、よくわからなかった。

いちいちそうやって、人の言ってることにつっかかるから、人生が好転する方法をマスターできないのかもしれないが、わからないものはわからない。

気分が良くなっているのかもよくわからず、
いくらやってみても私の頑固なハートはガッチリ鍵がかかったまま。

「そんな手には乗りませんことよ」

と客引きからのセールスを追い払うごとく
いい気分になれば人生うまくいく法則を振り払う私。

おかしい。
いい気分になれない。
気分が悪くなるばかりだ。
質の悪いクスリばかりキメて、ダウナー時間の長さに苦しむ薬中さながらである。キメたことないけど。

自己啓発本の迷宮に入りかけたそのとき!
現れた救世主。

それが、アンソニー。

彼の本は昨今のいい気分系自己啓発本の源流だろう。なんせ30年近く自己啓発セミナーをやってるんだから。


なぜ、いい気分が必要か。
それは、脳は感情で情報を判断しているからだ、とアンソニーはいう。

そして、人間の行動は2つのことにわけられる。

1.快を求める
2.苦痛を回避する

特に2の方に人間は引っ張られやすいため、
変化を起こす苦痛を回避したくて、
変化を起こさない、という判断を脳がしてしまうそうだ。

新しいことをしたり、変化を起こすには、
行動と1をセットにして脳に植え付ける必要があるという。

つまり、脳の仕組み的に、

気分良く過ごす=快を求める

ことが、新しい行動につながり、
新しい習慣を生み出し、新しい選択を起こし、
人生が変わっていく、という仕組みなのだ。


あー、やっとスッキリした。
これで私もいい気分になれそうである。

自己啓発本の考察は、まだ引き続き行います。




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