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ジブリ映画『君たちはどう生きるか』を見た感想!世界を支える「石」と心の「意思」

ジブリ映画『君たちはどう生きるか』を、当初、僕は見るつもりはありませんでした。

しかし、見に行きました。

なぜかというと、ネタバレを先に踏んでしまいそうだからです...

みなさんは、ニュースサイトやSNS、そこら中のネタバレをどうやって避けていますか?

良い方法があったら教えて下さい。

僕は今回、「ネタバレを見る前に見に行く」を選択して避けました。

そして、この記事は映画『君たちはどう生きるか』を見た感想です。

さっそくネタバレ側の民となり、この記事はネタバレを含みます。

なので、これから映画を見るつもりの人はスミマセン、読まずにスルーしてください。

スタジオジブリ公式サイトより引用



第一印象:「母親に対する思いの葛藤旅行」

僕が感じた「君たちはどう生きるか」の第一印象は、「母親に対する思いの葛藤旅行」です。

どんな葛藤かというと、

①新しい母親となったナツコの子どもが生まれると、自分は愛されなくなってしまう。

そして、②ナツコのことをまだ、母親だと認めることができない。

この2つの想いに揺れ動く、葛藤の旅だと感じました。

そして、

・頭を傷つけた理由
・どのタイミングで「お母さん」と認められた?

について、僕は次のように感じました。

頭を傷つけた理由

僕は、マヒトが自ら頭を傷つけた理由を、「ナツコの子どもが生まれると、自分は愛されなくなってしまう不安」が、原因だと感じました。

マヒトがナツコのお見舞いに行くシーンがあります。

おそらくマヒトは、「自分で頭を傷つけたことをナツコさんは気づいている」と感じ、あせったのでは?

そして、ナツコさんの「傷を負わせるほど、心配をかけさせてしまって、ゴメンね」の気持ちに、罪悪感を感じてしまいます。

もし僕がマヒトの立場でも、似たようなことをするかもしれません。

「ナツコさんは悪くない。けど自分は心配で心配でしょうがないんだ」と思ってしまう。

疑問点:どのタイミングで「お母さん」と認められた?

どのタイミングで、マヒトはナツコさんを「お母さん」と認めたのでしょうか?

マヒトは「ナツコお母さん」ではなく「父の好きな人」と呼んでいて、新しいお母さんと認めていなかったはずです。

・わらわらたちが、生まれ変わって行くのを見たから?
・実の母親と再会できたから?
・助けに行ったナツコさんに拒絶されたから?

僕には、さっぱり分かりませんでした。

むしろ、実の母親の扉に行って、母親を火事から救いたくなります。

世界を支える「石」は心の「意思」

映画館から帰宅して、ぼんやりしていたら、ふと思った。

もしかしてマヒトは、「自分で頭の傷をつけたことを認めた」ことによって、「ナツコをお母さんと受け入れられた」のではないか?

それまでは、「新しく生まれてくる子どもと、どちらが親に愛されるのか」、外に答えを求める気持ちがあったように感じます。

親にゆだねるのではなくて、「自分はどうするか」

父親には「父親の生き方と世界」があり、母親には「母親の生き方と世界」がある。

マヒトも「自分の生き方と世界」を選んだのです。

実は、世界を支える「石」は、マヒトの心の「意思」だったのかもしれません。

「母への愛」、そして「自分の決めた世界を生きよう」

そんなメッセージを感じる映画でした。

以上、『君たちはどう生きるか』を見た感想でした。

みなさんはどのような感想でしたか?

また、先月は映画『怪物』を見に行ったので、こちらの感想もぜひご覧ください。
映画『怪物』を見た感想!めちゃくちゃ面白かった

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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