補助輪が外れる感覚。

15年間摂食障害(過食嘔吐)に悩まされてきた自分。
3年程前から少しずつ症状が軽減してきました(とは言っても、一般的に見たら重症な方だと思います)。
半年に一度、過食嘔吐の衝動がピタッと止まる現象が1カ月くらい続きます。
今も、その時期で、過食嘔吐の症状が1カ月ほど止まっています。
その感覚は、すごく不思議なもので、痩せること、食べることへの執着が一切消えるのです。
過ごし食べ過ぎても、仕方ない、まぁいいや。
たぶんこれが普通の健常な人の感覚なのでしょう。

これは完全完治ではなく、また戻るのが通例です。
どうせまた過食嘔吐に戻るとしても、わかっていても
「普通」になれたことの喜びは非常に大きいものです。

普通にみんなと一緒にご飯が食べれること、食べることに異常なまでのお金と時間を費やさない人生。
私がどれほど望んでも手に入らない人生です。

一時的だったとしても、「普通」「健常」になれることは幸せです。
それはまるで自転車の補助輪が取れたときのように。
走れなかった感覚が思い出せないのです。

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