冬休みにおうちで観たい映画を勝手におススメします
お年賀状は書き終わりました?そこのあなた、偉い!
私はいつも、クリスマスカードを日本のお友達や家族に送っているのだが、12セット入りを買って安心し、ぐうたらしていたらクリスマスが迫ってしまい、諦めました。(え)
さて、年末ののんびりとした空気、映画の季節ですね。今年は数えるほどしか映画館に行けなかったけれど、映画館が閉まっていた去年の悲しい思い出も蘇り、映画の、また映画館の良さを再実感した一年であった。新旧ごちゃ混ぜでおすすめをご紹介します。
①「ギルバート・グレイプ」人生の転機に観たくなる映画
初めてこの映画を観たのは、小学生高学年の時だった。
世界中で映画「タイタニック」が大ヒット、友達から「レオナルドディカプリオって超かっこいいよね!彼の出演映画のビデオを借りたから、学校帰りに家においでよ!」と誘われた。
確か、タイタニックの方も同じ友達三人で映画館に観に行った気がする。初めてタイタニックを観た時の記憶はあまりないが、この映画は、私の幼い脳と心に深く印象を残した。
淡々と描かれるアメリカの田舎の話。淡々としているが、表現はビビットで心を奪われる。予告編をどうぞ。日本語版は見つからなかった。
出演は、レオナルドディカプリオ、ジョニーデップ、ジュリエットルイスなど。監督はショコラ Chocolat (2000)などで知られるラッセ・ハルストレム。原作、脚本はピーター・ヘッジズ、大好きな俳優Lucas Hedgesの父であり、監督としても活躍している。
上に名前を並べただけで、なんとも豪華な作品だとお分かり頂けると思うが、結構昔の作品ということもあり、知名度が低いように感じる。これまでこの作品を語っている人に出会ったことがない。
もう10回位は観ていると思う私、小学校の時は、お兄ちゃん役のジョニーデップに「いいお兄ちゃんだな」というシンプルな感想を持った。
最近観た時の感想としては「福祉行政どうなってんの」だった。
もっと言うと、この映画、登場人物全員に感情移入出来る珍しい映画だと思う。何というか、こう、全員のやるせなさが分かる。こんな感想で観たいと思ってくださる方なんているのかな、でもおすすめです。私は小学生の時に観ましたが、PG(Parental Guidance Suggested: 子どもに不適切なシーンがあるので、保護者の検討が必要とされる 筆者意訳)レーティングです。
…ところで、上で紹介したルーカスヘッジズの出演作品で好きなのがこちら。「マンチェスター・バイ・ザ・シー」原題「Manchester by the Sea」
②映画館で観て良かった映画「DUNE/デューン 砂の惑星」
映画館で観て良かったな、という作品に時々出会う。私はもともとアクション映画などを観ないのでそういった作品は滅多にない。
でもこの作品は、「無」とまで言える静けさ。息をのむようなダイナミックさ、「何も見えない」怖さすら抱く暗さ、そうした感覚的な、こう、目と耳に飛び込んで来る力がすごかった。
パートナーが映画館で予告編を観て、絶対観たいと興奮していた作品。普段こうした壮大なストーリーを観ないので、ちょっと理解出来るか不安だった私。
ストーリーを理解出来たかは謎だが、大いに楽しめた。
ちなみにこれを観終わって映画館を後にする際、パートナーが「原作も読みたいな」と言っていたので、第一作をクリスマスプレゼントにあげた。彼が読み終わったら私も読んでみようかな。
みんな大好きTimothée Chalamet出演の作品では「レディ・バード」原題「Lady Bird」が好き。というかこの作品の監督Greta Gerwigが今、一番好き。
こっちも好き。DUNE好きな方はもう観ているかもだけれど。「インターステラー」原題「Interstellar」
③他人の立場になって考えてみる、あなたの知らない世界を知ることの出来る映画「グリーンブック」
こちらの作品、アカデミー賞の作品賞ら三部門を受賞しているので、もうご覧になった方も多いかもしれない。わたしも、作品自体は知っていたが、先日初めて観て、すごくショッキングで、でも優しくて、色んな感情を、インスピレーションを受けた。所々、笑いどころがあるのも良かった。
カナダに住むようになって6年、北米の歴史も少しづつ学んでいる。だからこそ私の心に響くものもあったと思う。美しい作品。
④この年末、とある人たちに最も呟かれたであろう作品「ターミナル」
先日「日本に向かう全ての航空便の新規予約停止」というニュースが、在外邦人の間をざわざわとさせた。
そしてその知らせを聞いた何人かがTwitterでこう呟いていた。「リアルターミナルじゃん…」と。
私は、その事の深刻さをさて置き(みんな、あの映画知ってるんだ、いい映画だよね♡)とちょっと嬉しくなっていた。
この映画は、トムハンクスが大好きなパートナーに薦められて観た。「外国」に住むとは「外国語」を喋るとは、なども考えさせられる。
ところで、前にも何回か話した事があるが、私の知り合いには「どうしてカナダに来たのか」という質問に対して「選択肢なんて無かった、生きるか死ぬか。逃げて来たんだ」という母国の内戦から逃れる為に難民としてやって来た男性がいます。
また、「結婚指輪も売ってしまった、カナダへの渡航のお金にするために」という女性もいます。「夫が理由もなく逮捕された時に、もうこの国にはいられない、と思った」とも話してくれました。彼女は、私が日本への一時帰国を楽しみにしている事に対して「母国に帰りたい、って思える事って本当に素晴らしい事なのよ。私は両親や親戚をみんなここに呼び寄せたし、あれから一度も母国に足を踏み入れた事はない。これからも一生ない」と教えてくれました。
それからこんな友達もいる。
彼の母親は、彼が少年兵にリクルートされる事を恐れて、難民申請をしたと聞いています。
こうして、沢山の方の人生が交錯する国際空港。すごい場所ですよね。
⑤伝説的作曲家であり脚本家の半自伝的ミュージカル「Tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン!」
クリスマス前後に観たくなるミュージカルと言えば、「Rent」それとも「The Sound of Music」それとも「Annie」?
どれも好きですが、レントキッズの私は「Rent」の生みの親あるJonathan Larsonが好き。いや、好きっていうか、やっぱり、あんだけかっこいいものを作ったのすごい、合掌…という思い。そんなジョナサンの半自伝的ミュージカルが映画になった。
で、この作品、実はまだ観ていないんです。インタビューとかは結構観ちゃってるのですが、なんだかこうじっくり観たくて、機会を探っている、というか。Netflixの映画なので、ご加入中の方は是非。
主演のAndrew Garfieldが出演するこちらの作品もとても好き。良かったら。「わたしを離さないで」原題「Never Let Me Go」
ああでもこちらも好き。「ソーシャル・ネットワーク」原題「The Social Network」
少しでもみなさまのお眼鏡に適っていると嬉しいです♡映画がお好きな方は是非おススメを教えてくださいませ!
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